二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナGO〜なくしたくない物〜 歌詞公開中 アドバイスください ( No.353 )
- 日時: 2012/02/27 17:16
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)
>>>レント
大丈夫? わたしも風邪をこの間ひいだぜ☆ ←おい
44.思い出の箱
友「ここです!」
友撫は満面の笑みで、とびらを開ける。中からは、暖房で暖められた空気が、ふんわりコチラに流れ込んでくる。
そのままずんずん車イスで、ひとつの小物入れに向かった。
そして、左上の引き出しを無理無理引っぱり出す。
輝(もしかして、ユエの家族って、みんな無理無理物事を行う人が多いのかな……。)
心の中で輝は苦笑する。
そんなことまったく気にせず、友撫は古い、少し大きめの木箱を取り出した。A4ノートが、ざっと6冊くらいは入りそうな箱だ。
友「たしかこれのハズだよね。」
友撫は自信なさげにぼやきながら、箱を力いっぱい開けた。ぷう……んと異臭がただよう。
友「うっ、くさい……;; やっぱり、かなりむかしの物だからなぁ。ざっと4年前?」
輝「え? なに、それ。もしかして、友撫ちゃんの思い出いれの箱かなにか?」
友「ううん、お兄の。」
友撫はそう言いながら、みんなをつくえの前で手招きした。
みんなが集まると、友撫はその箱の中に入れてあったと思われる、大量の写真を、つくえの上に置いた。
霧「うわっ、なんだこの数;;」
友「1年に何冊取ってたんだろう……;;」
輝「数えるのめんどうくさそう……。」
天「あれっ? これ、幼い頃の俺?」
天馬は、たくさんある写真の中から何枚かを取りだして、まじまじと見てみた。
間違いようのないそのグリングリン頭のしょうねn 天「ちょ、それ超失礼だよ、ナレ!!」そうですか? ほんとのことじゃん。
天「ナレ〜ッッ!!」
信「!? どうしたの、天馬???」
天「ハッ、ご、ごめん。」
霧「って、これ、小さい頃の俺!」
速「ぼくも! 幼いけど、います!」
信「えっ、ぼくも!?」
天「みんないるんですか? ……あれ?」
天馬は、一瞬疑問をいだいた。
なにって、だって、これはユエの思い出を入れる箱のはず。なのに、なぜ雷門の人々の幼い頃の写真が入っているのだろうか。
天「ねえ、友撫ちゃん、これは、ユエの思い出を入れる箱なんだよね?」
友「気づいたみたいですね、天馬さん。そう、この箱に入っている写真のほとんどは、雷門の人たちと、幼い頃撮った写真。そして、その写真のとなりにいる女の子。」
輝「女の子?」
輝は、じっと写真を見た。輝のとなりには、腰までの長髪の少女が、笑顔で立っている。
天「女の子なら、いるよ。髪の長い子。」
輝「天馬も? 俺のもだよ!」
倉「じつは、俺のも……。」
天城「同一人物、ってわけかド……。」
友「その子、お兄です。」
全「ええっ!」
みんなは、病院であることも忘れて声を上げた。それを、通りすがりの看護師ににらみをきかされる。
思わずバッとそろって頭を下げると、看護師は去って行った。
天「ふう。……って、この子が、ユエなの? どういうこと? だって、ユエは男の子でしょ?」
輝「そのことなんだけど……。」
輝がうつむきながら、言いにくそうにする。
輝「あ、のね、ユエ、女の子なんだって。」
友「ええっ!」
今度は意外な人物がおどろいた。
友撫だ。
輝「へっ? 友撫ちゃんは、知ってたんでしょ?」
友「知ってたけど……お兄、輝さんに言ったんだ……。」
剣「正確には、俺が聞いて、影山に無断で伝えたんだけどな。……半殺しにされたよ、放課後ww」
天「そ、そんなことが……(ユエ怖いな。)」
霧「大変だったな、剣城も(ユエ怖いな。)」
輝「大丈夫だった、剣城?(ユエ怖いな。)」
文字数を合わせまくるリア充どもの領域d 輝「全然リア充じゃないよ、ナレ!」あ、さーせんww
(では切り替えて)同じことを考える天馬、霧野、輝。
友「お兄がご迷惑をおかけしてるみたいで、すいません。今度、なにかでおわびしますね。あ、そうそう、天馬さんの疑問ですけど、けっこう説明長くなりますね、これは。
それで、その女の子と、雷門の人たちとの関係のことですけど、お兄はまったく覚えていないんです。」
倉「どういうことだ?」
友「うーん、これもまた、長い話しになるんですけど、いいですか?」
天城「かまわんド。聞かせてくれド。」
友「……分かりました。ちょっと、暗いムードになりますからね。」
友撫は気が引けつつも、ゆっくり語り始めた。