二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナGO〜なくしたくない物〜 NEW:希望 ( No.419 )
日時: 2012/03/17 18:27
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)
参照: 花粉症で目がかゆいのよ、くしゃみ出まくるのよ、鼻ズビズビなのよ((泣

59.試合いつですか??



ユ「で、けっきょくチコクしたと……。」
輝「それ以上に、ユエの右腕の方が、さわぎになってたけどね。」
緋「おう。俺たちがやったのかって、先生にしぼられてたんだぜ?」

緋詞が不満タラタラで言う。しかたないだろと言いかえしたい反面、感謝の気持ちがある。あんなふうに、俺のことを信頼してくれたんだから。
それに、緋詞には支えてもらってたしな。

ユ「その、緋詞、なんていうか、ありがとな。どうやって借り、かえせばいいかな、なんて。」
緋「じゃあ、おまえの家行かせて。」
輝「えっ。」
ユ「俺んち? べつにいいけど、お菓子は用意できないぞ、キンキンに冷えたプリンアラモード以外は。」
緋「おおっ、いいねぇ、プリンアラモード!」
輝「あ、あのっ。」

輝が、引きつった声を出した。

ユ「どうしたんだよ、輝。」
輝「あ、そ、その……お、おれも、いきたい……。」
ユ「あ、なーんだ、そんなこと。オーケー、オーケー。プリンアラモード、作っておかなきゃな〜。」

俺は手を頭のうしろで組むと、歩きだした。緋詞も「待てよ〜。」と、音楽の教科書片手にかけてくる。
輝、こないのかな。授業、あと5分くらいではじまっちゃうのに……。

ユ「輝〜、行こうぜ。」
輝「えっ、あ、うん。」

輝、大丈夫かな、顔赤かったけど。
もしかして、熱?? カゼひいたのかな。どうしよう……。

ユ「輝、朝熱なかったか?」
輝「へっ//// う、うん、なかったよ。」
ユ「そっか。ならいいや。なんか、輝の顔が赤っぽく見えたから、ちょっと心配になったけど、大丈夫だよな。輝は案外図太いしww」
緋「図太いってww」

緋詞がツッコミを入れる。輝も弱々しく笑う。
輝、元気なくないか? 気のせいだとは思うけど……。

ユ「次の時間おわったら、部活かー。よっし、久々のサッカー部だ! 大暴れするぜ、おーっ!!」
輝「いやいやいや、ユエの大暴れされちゃあ、新キャプテンがもたないっての;;」
ユ「いいじゃねえか〜。」

キーンコーン……キーンコーン……

ユ「って、あれ!? 鐘鳴った!?」
緋「鳴っちまった!」
輝「い、いそげーっ!」

バタバタバタ……
ああ、きょうはチコクばっかりだ……。


     〜inグラウンド 放課後〜


錦「久々に月流がくわわって、腕が鳴るぜよ。」
ユ「アハハ、言い過ぎですって、錦先輩。また錦先輩の化身、見せてくださいよ〜。俺のアクアも、負けませんからね。」
錦「言うたな。わしも負けてられんのぉ〜。」

錦先輩、四国の方のしゃべり方だと、たまにジジイみたいなしゃべり方になって、聞いてるこっちがウケてきますよww
まあ、いいんだけどさ、錦先輩はそういうキャラだから。
あ、そういえば。

ユ「天馬……じゃなかった、キャプテン。」
天「ええっ、なんで言い直したの;;」
ユ「いやー、ちゃんと呼んだ方がいいかなって。だって、キャプテンなんだからさ。」
天「は、はあ。で、用事は?」
ユ「決勝っていつ??」
天「明日。」

ボトッ

俺の手から、ドリンクを入れるボトルが落ちた。



明日……天馬、今、明日って言ったか?






うそ……だろ……。

ユ(明日は……。)

明日は、無理だって……。




天「どうしたの? ユエ。」
ユ「え、あ、いや、べつに。悪い、悪い。じゃ、練習やるか!」
天「うん!」
霧「またあのキレのあるプレー、見せてくれよ!」
倉「おまえに負けないように、こっちだって特訓してたんだからな。」

倉間先輩、ちょ、言い過ぎですって。つか、俺ってそんなに信頼されてるわけ?
まあ、神童先輩もいなくなっちゃったことだし、化身一体分いなくなったわけだ。よぅし、神童先輩の分まで頑張るぞ!
青山先輩も帰ってきたけど、あの、あれ。なんだっけ? 試合に出る奴じゃなくて……セカンドチーム? あれ? まあ、そんな感じのにもどっちゃった。俺のせいで、な;;

空「じゃあ、試合、スタート!」

空野が、ホイッスルを思いっきりふいた。あのー、なんだっけ。試合に出る方からのスタート!(←けっきょく分かんないからこうやって言ってみた)
天馬が剣城にわたして、剣城が錦先輩にまわす。もち、俺も走り出す。あ、そうそう。俺の今のポジションはMF。楽しいよ、MF(←いや、なにが?)

天「錦先輩!」
錦「おう、わかっちょるぜよ。月流!」
ユ(はああぁああぁ!? なんで天馬が声かけといて、錦先輩が俺にわたすんだ!? いつ、作戦会議できめたのか!? ムチャブリキングダムどもめ!!)

心の中で大量のグチをはきながらも、右足でボールを受け止める。ぐぞおおお! ムチャブリさせんなああ!

青「させるか!」

青山先輩いいぃいいぃぃっ! くんなああぁああぁあ!
怖くて右にターン。ギリギリよけられましたww

青「やっぱり、月流はすごいらしいな。」

らしいって、ウワサでしょうか?
まあ、どうでもいいでっすよ。
……あの、つぎ、誰にパスすればオーケー? って、あの、先輩迫ってきてるんですが! please Help! Help!!

ユ「チッ、しかたないなっ。」

俺は先輩の上を、ボールを抱えたまま飛ぶと、剣城にパスを出した。
ふうっ。超ギリギリセーフだったぜ。
天馬ああっ! ちゃんと指示出しとくれ! 死ぬかと思ったよ……。