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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲物語〜歌の世界を君に〜【只今悪食娘コンチータ執筆中】 ( No.11 )
- 日時: 2012/01/12 18:33
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
【悪食娘コンチータ】
さぁ、今日もいらした可愛い子達。
最後の話をして差し上げましょうね。
バニカは空腹の余り、屋敷に居る者全てを食らってしまったようです。
屋敷はもぬけのからのよう。
食料は何もないし、召使やメイド、コックももう居ないようでした。
それでも彼女の晩餐は終わりません。
誰も居なくても、彼女は求め続けます。
バニカ「嗚呼、もっと!もっと食べたい。究極にして至高の食・・・」
バニカが求めたのは、究極にして至高の悪食。
本当にバニカはこの世界の食物を食らい尽くしてしまいそうです。
何も無い目の前の皿を見て、彼女は考えます。
そして、自らの右手を見ました。
何を考えたのか、彼女は一旦部屋を出て行ってしまいます。
彼女が部屋に帰ってきたとき、手に持っていたのは、包丁。
席に座り、又自分の右手を見ました。
そして、静かに微笑み、言いました。
バニカ「マダ タベルモノ アルジャナイ」
彼女は自らの手に包丁を当てました。
その瞬間、バニカの手から鮮血が噴出します。
鮮血は溢れ、バニカの顔にも付きました。
唇の端に付いた血を下で舐めながら、彼女は言います。
バニカ「残したら怒られちゃうものね」
さぁ、バニカ・コンチータの最後の悪食が始まります。
食材は、彼女自身でした。
バニカ・コンチータはかつて食を極めました。
食を極めた彼女のカラダ・・・。
さぁ、どんな味がするのでしょうね?
ですが、その味を知る者は誰も居ず、知る術もありません。
彼女の名前はバニカ・コンチータ。
彼女が求めたのは、究極にして至高の悪食でしたとさ。
・・・お終い。
【悪食娘コンチータ:END】
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