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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲物語〜歌の世界を君に〜【正義粉砕】 ( No.23 )
- 日時: 2012/01/22 22:10
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
【正義粉砕】
—君の正義を壊そうか—
目の前に落ちている壊れた仮面。
私は拾ってみた。
そして、何もない、空っぽな自分にあてがってみた。
この物語を見ている君にも話そうか。
悠「私が今まで見てきたモノ」
例えば・・・泣ける話を作りたいなら、どうやって作るか。
簡単でしょ?
優しいヒロインを作り上げて、そのヒロインを死なせちゃえば良い。
死ねば皆泣くもの。
夢が無い?
よく言うわ。
そんな偽善・・・いらないもの。
私だってただの絵・・・。
その事に気が付いたんだ。
悠「ま、でも、そんなどー仕様も無い現実でも、愛していかなきゃ。生きていけないんだって」
だから誰かの正義を壊していくの。
これも愛だから。
君の正義が壊されたと思ったら、それは私のせいね。
でも悪く思わないでよね?
言ったでしょ?
愛なんだって。
私はそうやって生きていくの。
私の目は世界を見すぎたようね。
見すぎた。
だからこそ、僅かな希望も捉えられなくなった。
なってしまったの。
本当はイヤだけど、これも愛だと思って受け止めていかなくっちゃ。
生きていけなくなるのはもっとイヤだもの。
そんな眼でも見えるのは、鮮やかな何か。
上から下に舞っていくように見える。
もう少し近くに寄ってみて、何なのか確認してみようか。
悠「これは・・・」
私の何時かの思い出達・・・。
本当に、あの時の私の思い出ね。
あんまり思い出したくないけど。
触れたくても触れることの出来ない記憶達。
私から消え去っていく、思い出。
もう二度と過去に戻ることは許されない。
過去に戻る方法など無い。
過去達は眩んでいく。
そして、私の前から姿を消して、永遠に何処かを彷徨う。
私に辿り付けないまま・・・。
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