二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キョンの消失 ( No.3 )
日時: 2012/01/08 22:30
名前: デストルドー ◆s4.FcLcEko (ID: COM.pgX6)

簡単に言えば、目の前が真っ暗になった。そんな表現がいいだろう。どうやって死ぬのか、いつ死ぬのか、いや、いつかは解っている。確か古泉が先程一週間後といっていた。しかし、いまはそんなことどうでもいい。問題は「なぜ」俺は死ぬのか、だ。交通事故か、原因不明の急性心臓麻痺か、俺はとうとう例の黒いノートに名前を書かれてしまったのか。確かあれは、本名じゃなきゃだめなんじゃなかったか。もし俺の名を書いた奴がいたら教えといてやる。「キョン」と書いても無駄だからな。


こんなジョークがとっさに浮かぶほどこの時の俺に余裕はなかった。なぜなら、どんな死因で俺が死のうが、原因は一つでしかないのだから。


「……ハルヒがそう望んだからか?」

再びの沈黙、少ししてから古泉から皮肉の笑みがこぼれ、俺が今一番聞きたくないことを告げた。


「……やはり……あなたには超能力があるようですね」

再びのブラックアウト、今度はしばらく立ち直れそうにない。


ハルヒ、お前はとうとう人の命を左右するほどまでになっちまったのか。