二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ小説【新たに一から】 ( No.3 )
日時: 2012/01/10 21:35
名前:  木苺 (ID: DrkZ5g/p)

八月十五日まぁ大体十二時過ぎくらいのことかな

「健ー!こっちこっちぃ!」

俺、松咲健は彼女の叶薫 璃梨空と公園で待ち合わせをしていた

何故待ち合わせかというと、今日はデートだからなのだ。

「おぅ。今行く!」

俺は璃梨空のいるブランコの前に行こうとした。

そしたら……

「ミャアー」

黒ネコが俺の脚にすりよってきた

「ちょっ……!璃梨空〜!俺、ね……猫ムリィ〜……」

俺は猫が大の苦手。

小さい頃、いとこが飼っていた猫を触ろうとしたら、警戒心が強いネコなもんで、顔を引掻かれた。

それが今でもトラウマでさ。

怖くて、怖くて……!

「もう。健は弱いなぁ。男のくせに!」

クスクス笑いながら璃梨空はネコを抱える。

「な……!そういうお前も、毛虫ムリだろ!?」

「女子だもん。仕方ないでしょっ?」

そういうと璃梨空はネコを俺の顔に近づけた

「……辞めろよ」

怯える俺。

「ははは!もう、健ったら!」

璃梨空は笑って俺の顔からネコを放した。

「ねぇ。それにしても、今日暑いね!病気というか、熱中症になりそう」

「だな。でも天気が良いから良かったじゃん?」

俺は笑ってみせた

笑って
笑って
笑って……

笑って見せたんだ。

でもさ、彼女は……急に暗い感じになってさ。

抱えている猫を撫でながらふてぶてしく「でも、まぁ……夏は嫌いかな」と呟いた。

俺は、夏は好きだ。

海に行けるし。
蝉は煩いけど……でも、アイス、いくら食っても
寒くないし。

天気がいい日は続く……

続くけど—