二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN 復讐のインフェルノ リメイク ( No.6 )
- 日時: 2012/06/21 17:12
- 名前: 風猫(元:風 ◆Z1iQc90X/A (ID: 68i0zNNK)
- 参照: コメントは後程
コメント下さった方々有難うございました。
紅蓮様へ
HN変更了承です^^
OKです、暇が有ったら見に行きますね♪
葵へ
残念でしたぁ★
まぁ、里帰りって所さ……ホームシックってやつさ(苦笑
月牙様へ
直ぐに分りましたよ★ HNがBLEACHの技名だからもしやってね♪
何だか愛している感じが伝わってきてBLEACHファンとして嬉しい限りです^^
リメイクしますよぉ♪
話し自体は改変しないけど色々修正していく積りなので結構時間掛かるかも(苦笑
月那様へ
初めまして。
タメ全然OKですよ♪
書いて下さいな^^ 読みにいきますよ!
では、今後とも宜しくです!
————ここまでは、読者様への返答です。ここからは本編へ————
第一章:崩壊と新たなる罪
第一弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<一頁目>」
(ユラ アスカ視点)
父も母もお兄ちゃんも今はもう居ない。最後に目にした時は、血の雫となって私の下に横たわっていた。
助けを呼んでも誰も来ない。臓物が散乱し死が覆うその場所で私は泣き叫ぶしかなかった。
叫び声は懇々と朝焼け空に響く。他に人間の声はない。路傍に打ち捨てられた小娘に出来る事など何もなくて……
「おや? 生き残りの子だね……ゴメンね。もう少し早く着ていれば……あぁ、申し送れたね?
僕は白蘭、孤児達を助ける事とマフィアとか悪党を退治することを仕事にしているんだ。
ゴメンよ? 悲しい事だ。何時も悪党の方が動くのが早くて……せめて君に」
家族を失い故郷という名の居場所を失い流す涙もなくなった頃だ。目の前に手が差し伸べられた。
それは、神々しく一人で生きる力など無かった私にとって正に救いの手と言えた。
差し出されたあの白くて優しい雰囲気の手。私にはあの時、その手が神の救いの手にしか見えなくて……
容易く手を取った。白い清楚な服装に身を包んだ男は、美しくも少し人を食った様な顔立ちだったが……
あの時は、頼れるものがそれしかなかったのだ。選ぶ権利も余裕もなかったということ。
男の名を白蘭。巨大マフィアミルフィオーレのボスだ。
考えて見れば分ることさ……本当は私の故郷を襲い家族を殺したのは白蘭の手の者達だったのだ。
白蘭は自分の手の者に街をターゲットを殺さないように襲わせる。
そして。その部下達の中の死んでも良い者達を殺しターゲットを彼が助けたように魅せる事により多くの子供を手中に収めた。
滑稽な事だ! 詰り、私は家族の仇の下で生活して居たと言うことになる。
その現実を知ったのは二年程度前。白蘭の設立した孤児院で生活して九年が経ってからだ。
私を孤児院の外に連れ出した彼は、突然豹変し私にこう告げる。
「ねぇ? 明明日香ちゃん? 実は、僕君を助けたとき嘘付いちゃったんだ。僕は実はマフィアなのさ……」
「何……を?」
激しく動揺したものだ。全く疑いもせず暮らしていたのに。
目の前が真っ暗になる様な感覚に襲われたさ。その時、私は考えた。なぜ、彼は私を助けたのか?
私は彼の都合の問題でマフィアの本場イタリアの施設に長らく居たからマフィアについて有る程度知っている積りだ。
だから、彼是思索する。敵対組織同士の抗争に捲き込んだからか? 或いは、私が女だったから?
当初、頭の中に浮んだ考察は全て的外れだったと知るのは暫く後の事だ。
最初の頃は助けてくれた存在という意識があって。だから,マフィアと言えど怨みきれなかった。
だが、今は違う。今は、彼が私の体に秘められた力を狙って私を奪うために家族を皆殺しにしたことを知っているから……
そう、心の底から憎んでいるさ今は————
◆
ここは、ミルフィオーレ第五食堂。四階建ての白を基調とした綺麗な建物で、ふき抜けになっているのが特徴である。
ミルフィオーレに所属するメンバーの中でもC+以上の上位戦士しか入れない場所だ。
当然ながら出される料理も絶品である。特に私由良明日香は、ここのレモンティが好きである。
すっきりとした飲み口でありながら芳醇な香りが口内を駆け巡る感じは筆舌に尽くしがたい。
そんな訳でここに居ると言う事は私自身もそれなりの重職に居る事はお察しいただけるだろうか?
奴への恨みに溢れた私は今や白蘭の配下にしてA級の戦士だ。雪の波長の持ち主が極端に少ないのと私の才覚のせいでな。
正直全く嬉しくない。あぁ、雪の属性と言うのは近発見された新たなる波長でな?
解明していない部分が未だに多く下級の戦士は実験材料として辱めを受けているらしい。酷い話だな。
私の目的の中には、勿論そんな行為を止めさせると言うものも含まれている。組織に入り暗部を見た結果かな。
そんなことを考えながら私はレモンティを口内に流し込む。芳醇で優しい香りが口内で踊る。
「はぁ、やっぱり紅茶はレモンティに限るわよねぇ? どう、そこの叔母さんもそう思わない?」
思わず私は感嘆の念を零す。そんな私の近くで紅茶を飲む女が一人。
アフロヘアーの目鼻立ちのハッキリした鞭を携えた女,妖花アイリス…幹部級戦士の一角だ。
叔母さんといわれてご立腹らしい。陰険な目付きで私に睨みかかってくる。
「何処がいいのよ? あんた味覚可笑しいんじゃないの?」
「あんたに言われたくないわ。ミルクティーとか甘ったるくてやってられないわ」
臆面もなく幼稚な彼女の言葉を私は受け流す。どうやらアイリスは私を眼の仇にしているようだ。
美貌と実力を兼ね備えているのだから当然の結果と言えよう。彼女は、見るからに美人とは言えず知性に乏しい。
私の棘の有る言葉に犬歯をむき出しにして彼女はまるで野獣のように唸る。品性の欠片もないとはこのことだ。
「言うじゃない。あんたこそマフィア嫌いなくせにマフィアやっててさ!」
それと是とは話違うだろう? って言うか何回目かしらそれ? 数え飽きたわ。
そんな聞き飽きた問いに私は、冷淡な口調でいつもの答えを述べる。
白蘭は、特別に強いから特別に恐ろしいのだと。だが、彼女は私の返答に不服らしく公共の場で喧嘩腰だ。
テーブルを無造作に叩きつけ私を殺気の篭った瞳で睥睨する。あぁ、面倒臭い。
「同じ質問を何度もするなよ……それともそれしか言えない馬鹿なのか? 貴方馬鹿みたいですものねぇ」
彼女の挑発のつもりであろう言葉に私はあえて乗り小さな毒を漏らす。
アイリスは、歯軋りをして眉根をヒクヒクさせながら拳を握りテーブルに叩きつけ怒りを顕にする。
「だってそうでしょう。その髪型と言い筋肉ダルマ相手に鞭奮って笑ってる姿と言い……
正直引きますわお姉さま。あっ……へ・ん・た・いお姉様!?」
たっぷりと皮肉の篭った口調で私は挑発する。いいかな叔母さん。他人を穢すってのを教えてやるよ。
元より貴方より私は格上だしな。年功序列じゃないんだから教育が必要だろう?
その瞬間だ。アイリスの米神の辺りから血管が切れるような歪な音が響く。あぁ、怒りで血管が切れたのかご愁傷様。
そんなことで怒り浸透した大人気なさにアイリスは顔を赤らめながらムチに手を添えた。
成程、口で勝てないなら実力行使か? 正直言ってもっと分が悪いと思うぞ?
臨戦態勢に両者が入ったときだった……
昼三時半。時間が時間なだけに食堂は本当に空いていて奇妙なほどに音が響く。
私達は、入り口付近にいるから尚更だ。ドアノブが廻る音が響く——
開かれたその先には、中性的な…どちらかとえば女性的な顔立ちの魔女の様な格好の少年が立っていた。
「何だ。ジンジャーブレッドか……誰に用だ?」
「あぁ、探したよ明日香? 君に任務だ!」
ジンジャーブレッドの左手には封筒が握られている。
私は、強引に奴の手から封筒を取り無造作に封筒を引き千切り中身に目を通す。
そして、任務内容をひとしきり確認して灰皿に指令状を捨てマッチで火をつけ燃やす。
他のものに内容を確認されないための措置だ。
読んでいる最中、目の前の男、ジンジャーブレッドはニヤニヤと嫌な笑みを浮べ続ける。
私は、それが不快で溜らず彼に毒づく。
「何か面白い事でもあるのか? 腹立たしい笑みだ」
「いやいや、そう怒らないで欲しいな? 唯、心中お察しするよ?」
ジンジャーブレッドの言葉に私は怪訝に眉根を潜める。
しばらく考えるが意味が良く分らず私は、任務へと向かうことにした。考えたくない事は考えない方が良い。
心身に。そう思いながら勇み足で奴の横を通り抜けた瞬間だった。
奴が話しかけてきたのは——……
NEXT⇒第二弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<二頁目>」へ