二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.50 )
日時: 2012/03/18 14:20
名前: 睦月 (ID: DkN/A4kL)


「ただいま。」

「あら、お帰りなさい。…お友達?」

「はい。タキと田沼です。」

塔子さんはタキと田沼を見て首を傾げた。おれは名前を紹介する。

「えっと、田沼 要です。よろしくお願いします。」

「多軌 透です。よろしくお願いします。」

「ええ。よろしく。さあ上がって。後で貴志君の部屋にお茶とお菓子を持っていくわね。」

「ありがとうございます。」

塔子さんはリビングの方へと歩いて行った。おれは靴を脱ぎ、田沼とタキを案内する。

「じゃあ上がってくれ。おれの部屋に案内するから。」

「おう。」

「分かったわ。ニャンコ先生は夏目君の部屋にいるかしら?」

「多分いると思う。…こっちだ。」

おれが部屋に向かうと、田沼とタキがついてきた。おれは階段を上り、ドアを開く。すると部屋から甘いにおいがした。開きながら覗いてみると…

「〜〜〜〜!?」

「どうした!?夏目!」

「夏目君っ!?」

おれは言葉にならない叫びをあげた。田沼とタキが驚いたのか、おれの部屋を覗く。

「…ポン太しかいないぞ?」

「…!!ニャンコ先生!それと甘い香り…?」

田沼とタキはそれぞれに言葉を発す。その言葉を聞いておれは思い出す。そうだ。2人に妖は見えない。

——おれの部屋にいたのはニャンコ先生とチョコまみれの妖だった。