二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.60 )
日時: 2012/08/01 17:29
名前: 睦月 (ID: pm796894)

「そんな風に言われると恥ずかしいものだな。」

玉露は照れ臭そうに頭をポリポリと掻いた。

「まぁそれはいいとして、私はときどき自分が作った菓子を食べさせる時があるのだ。」

「それで披露会か。」

「うむ。そうなのだ。」

玉露はそう言うとおれの方をじっと見てきた。

「ど…どうかしたのか?」

「…ハッ。いや…。ちょっと昔のことを思い出してね。」

「そうですか。」

「ああ。ところで1ついいかね?」

「どうぞ。」

「夏目殿はチョコレートのお返しに何を渡すのか気になってしまってね。」

「…あ。」

そこで思い出す。そういえばホワイトデーという日にお返しをするんだっけな…。

「どうしよう…。何も思いつかない…。」

おれは色々と考えるが、なんせ今まで避けられてきた身だし…。

関わりが無かったんだよなぁ…。

「市販のクッキーとか…かな?」

「だったら七辻屋だ!夏目、たくさん買ってくるぞ!!」

「騒ぐなよ、ニャンコ先生…。」

「では、1つアイディアを授けようか?」

「え…?本当か、玉露!」

「うむ。女子というものは手作りに弱いらしい。」

「え…それって…」

「ああ。手作りの品を渡したらどうだろうか?」