二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照600超感謝】 ( No.102 )
- 日時: 2012/04/22 15:29
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
47話「風間の屋敷にて」
海「たしか此処だったな…。風間様の屋敷」
海は大きな屋敷を見上げる。
門前だったので、入ろうとする。
が、そこを身分の低い使えの鬼が止める。
「何者!!何の用だ」
海「私は白里 海。風間様に用がある」
用件を言っても通そうとしない。
が、同じ事を繰り返していると、そこに天霧が現れる。
天「何をしているのです?」
海「天霧さんっ!」
天霧を見つけ嬉しいのか、海の表情が明るくなる。
むしろ、笑っているようだ。
天「海…。どうしました?貴女は千姫の下で…」
海「辞表を受け取って頂けました。風間様の下に付きたく…」
天「そこの方を通しなさい」
「は、はいっ」
天霧が通りかかったお陰で、海は中に入る事が出来た。
風間の敷地内には、風間についている鬼が沢山見られた。
見たことも無い海に、皆の視線は集まる。
「おい、あれ女鬼じゃねぇか?」
「確かにそうだ!風間様、あの鬼を嫁にするつもりか?」
「じゃぁ、雪村家の雪村千鶴はどうなる?」
そんな言葉が、あちこちで聞こえた。
海と天霧は並びながら歩く。
と、今度はそこに不知火が混ざってくる。
不「おい、天霧…って、海?」
海は不知火に向かって笑顔を見せる。
その笑顔を見て、不知火がぷっと笑った。
不「あははっ!お前そんな顔も出来るんだな」
海「そんな顔、とは何でしょう。元々こういう顔ですが?」
天「貴女は千姫の下に居る時は笑っていませんでしたからね」
海「それもそうですね」
くすりと海が笑う。
不知火が海の手を引いて引張る。
不知火は海の目的が分かっているのか、走り始めた。
海は最初から最後まで引張られる形だった。
不「おい風間ー。客人だぜ」
風「客人?誰だ」
天「白里 海です。千姫の下を離れたので今度は風間の下に付きたいと」
風「ほう…。良い。お前を俺の下につけてやろう」
海「それは如何も」
海は風間に頭を下げる。
これで海は完璧に風間の下へ付いてしまった。