二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照1000突破感謝】 ( No.134 )
日時: 2012/06/30 13:46
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

72話「望んだ未来は何だった?」

大急ぎで風に乗り、海達より早く新選組屯所に空はついた。
境内で落ち葉はきをしていた千鶴が駆け寄って来る。
雪「あれ、空さん?お千ちゃん達h——」
空「大変ですっこれから此処が襲撃されます避難しましょう!!」
息を少しも入れず大声を出した。そのおかげか知らないが、土方を
始めとした幹部連中も境内に集まり始めた。
土「ったく、大声出すんじゃねぇ。一体なんだ!?」
原「あれ、空。姫さん達はどうしたんだよ?」
空がものすごく省略した説明を出すが、幹部達は大方理解できた
らしく、すぐに目つきが鋭くなった。
空「千鶴様は私と共に避難して下さい!!」
雪「でもあの人たちの狙いはっ…!!」
『狙いは自分だから残る』と言いたいのだろうが、その台詞を土方が
止めた。静かに続ける。
土「千鶴、空と行け。」
原「あぁ、急いだ方がいいぜ。」
千鶴が渋々頷き、空が千鶴に手を伸ばした時
?「残念だが……時間切れだッ!!」
海が千鶴に刀を振り下ろす。その瞬間、間一髪で土方と斎藤が千鶴を
自分達の方に引き寄せ、斬られなくて済んだ。
匡「よぅ原田ァッ!!」
原「不知火ッ!!」
次に現れたのは不知火だ。そして続いて
天「いきなりの訪問、お詫びします。」
斎「天霧…。」
そして最後に海が道をあけ、頭を深く下げる。最後に来たのは
風「久しいな土方。そして我が妻よ。」
雪「っ!!」
土「風間…!!」
土方が千鶴を背に隠し、風間と対峙する。他の幹部も同様に、
それぞれの自分の敵と対峙した。
海「さぁて。千鶴様を安全にお連れできるように、まずは周りの
  者を消すとするか。」
空「海、何で…昔からだったの?」
空が涙声で問うた。意味が分らないのか、海が眉をひそめる。
海「……?」
空「これが…海の望んだ未来!?これは何のための戦いなのッ!?」
海「これは………己の為の、戦いだっ!!」