二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志 ( No.15 )
日時: 2012/01/22 17:06
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

4話「試合のその後」

海と空を女だと知った時、幹部達の声が響き渡った。
空「あ、そんなに男装上手かった?いやぁ照れ—」
海「待て。誰も『空が上手い』とは言ってないぞ?」
独りでにデレ始めた空に海が軽く突っ込んでから、此方に向き直った。
海「そこの人間が着物を斬ってしまった。新しい着物はあるか?」
ぶっきら棒な口調で海が土方に問う。相変わらず敬語は千鶴だけ。
その隣では、『そこの人間』呼ばわりされた沖田が顔を曇らせる。
沖「君ね。僕達の事名前で呼んでくれない?あと口調。」
原「俺達だって、千姫さんから千鶴を任されてるんだしな。」
沖田の指摘に続いて、原田も意見を述べる。
空「だから。人間だけじゃ心許無いって、私達が派遣されたの!」
土「何にせよ、お前らは俺達の味方ってことか?」
海「お前は土方歳三だな。そうか、あの人が興味を持ったというのは
  お前の事か…」
斎「一体何の話だ?」
空「あー、これは言うなって言われてる。鬼は約束を守るから。」
雪「えっと、土方さんどうすれば…?」
土「言ったろ千鶴?二人はお前に任せる。」
そう言ってから二人を見た。勿論二人は出て行こうと等しない。
空「私達は千鶴さんの護衛ですからっ!」
雪「えっとじゃあ私の部屋に。海さんの着物を用意します。」
海「有難う御座います。それと、敬語は不要です。」
空「そうです。一緒にいるときは、千鶴さんが主です!」
雪「はぁ……。」
困り果てた表情で千鶴は二人を部屋へ案内した。そんな、千鶴に案内
されていく二人を、幹部達は静かに、しかし鋭い瞳でみていた。