二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志 ( No.29 )
- 日時: 2012/02/04 19:31
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
11話「空の言い分と海の怒り」
風間が去った後を海は睨んでいた。
まだ少し呼吸が荒がんでいる。
そこに幹部達が走ってくる。
海「人間共めが」
ぼそっと呟く。
それは総司の耳に届いた。
眼を暗くして睨む。
総「何て言ったのかな?」
海「只の人間にはあの御方には勝てない」
皆「!!」
海「お前等が此処に居る様な実験体の紛い物になってもな」
土「てめぇ・・・何で羅刹の事を知ってんだ!?」
土方が怒鳴って海に喉元に掴みかかる。
土方と海の背の差からいって、海が少し持ち上がる形になった。
そこに、千鶴と空がぱたぱたと走ってくる。
土方の怒鳴り声で駆けつけたらしい。
そしてその光景を見て2人とも青ざめる。
2人とも違う意味で。
千鶴「何してるんですか、土方さん!?」
空「ちょっとぉ、そこの、えぇと。土方さんだっけ!?海を早く離した方が良いよ!?」
土「はぁ?」
海「・・・・よ」
空の言い分に土方が首を傾げる。
海は胸倉の着物を引張られたままだったけれど、ぶつぶつと言葉を発す。
眼は黒く、総司のようだった。
眼は真直ぐと自分を掴んでいる土方を睨んでいる。
隣では空があわわと焦っていた。
海「離せよ。離せと言っている!!」
土「うるせぇッ!だったらこっちは質問に答えろと言ってんだ!」
海が怒鳴り、土方が怒鳴り返す。
その様子を見て、空は諦めたように溜息をついた。
空「ねぇねぇ?えーと、斎藤一・・・だっけ?」
一「ああ。俺は斎藤一だ」
空「何から話せば・・・。まず、海怒らせるとやばいからね!あの男、死ぬかもしれないよ?」
幹部「!!??」
空「あ、ほら。海刀持っちゃった。これはもうやばいね。本当に」
空の言う通り、海は刀を持っていた。
そして気配的に、黒い霊気を放っていた。
海「離せって言ってるんだよ!!」
海は刀振った。
土方はすれすれで刀を避ける。
土方も勢いで刀を抜く。
2人は対峙する形になった。