二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志 ( No.42 )
日時: 2012/02/11 13:37
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

14話「風間一派襲来」

土方と海が昼間大決闘をやらかした日の夜。真似かねざる客は
突然やってきた。
ドォンッ!ドドォンッ!!と2回ほど大きな音が響き渡り。
?「ったく、歯応えがねぇな…」
?「まったくだ。」
西本願寺の門が静かに開き、3人の男がいや、男鬼達が入ってきた。
隊士「あ、あ…ああ…」
匡「何だあいつら?」
天「どうやら、例の研究の犠牲者の様ですね。」
刀を構えた羅刹隊の中心に現れたのは
山「お待ちしていましたよ、鬼の皆さん。」
元新選組総長、山南敬助。羅刹隊を束ねる者。
山「鬼の相手は羅刹です!さぁ、行きなさいっ!!」
羅刹隊「がああぁぁぁあっ!!!」
鬼と鬼の紛い物が、激突した。

雪「あれは…!?」
千鶴達は今起きた所だが、さすがに海の反応は素早かった。
海「千鶴様はここに!空!千姫様に許可をもらってこいっ!!」
空「は、ふぇ!?何の!?ってまさか!!」
海「ああ。『人前で本来の姿になるための許可』だ!」
雪「許可が必要なんですか!?そ、それに本来の姿って…?」
海と空は千姫直属の部下であって、一族の頭領などではない。
本来許可など要らないが、この許可は『本気を出す=風間を叩き潰す』と
いうことにも繋がるのだ。空も理解したのか、強く頷く。
空「わかった、行ってきます!!」
海「頼む!私は状況を見て来る!千鶴様はここに。」
言うが早いか、その瞬間2人は風になり消えた。
雪「…じっとしてるなんて!」
そう声に出すと、千鶴は瞬時に着替え小太刀を差し、廊下に出た。
島「待ちなさい、雪村君!!」
手を掴み止めたのは、千鶴を止めに来た島田魁だった。
雪「彼らの狙いは私です!皆さんだけを—」
風「見つけたぞ。」
声をかけた直後、島田が刀を抜く暇も与えず、気絶させてしまった。
雪「し、島田さ—うぁ!」
島田に駆け寄ろうとした千鶴を風間が伸ばした手で捕まえた。
雪「は、離し…うっ!」
腹部に衝撃を当てられ、千鶴は気を失った。
(海さん、空さん、土方さんっ!!)
心で、声にならない叫びが響いた。