二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志 ( No.61 )
日時: 2012/03/18 11:40
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

24話「姫からの誘い」

暖かい日差しが屯所に降り注ぐ。もうすっかり春だった。
雪「うん、洗濯物はおしまい!!」
空「スゴイ千鶴さん。いつもなんですか?」
千鶴の手際良さに感動した空が、拍手を送る。
海「何かに感動するのはいいが…」
ふと声が響く。そして、柱の陰から海が現れた。
海「そんな暇があったら、千鶴様を手伝えっ!!」
空「うわ、驚いた。…てか、何処に行ってたの?」
海の台詞には答えず、小首をかしげて海を見る。
海「あのな…。千姫様の所に、な。」
拳を握りしめて海が答えてやる。空と喧嘩をした一件以来、海はかなり
辛抱強くなった。と、他の皆は思っている。
空「え、何か呼び出されてたっけ!?」
首を振って否定してから、海の視線は千鶴に向く。
海「千鶴様、千姫様からですが。」
雪「え、私にですか?」
海「はい。なんでも、八瀬の里ではもう桜が咲き始めているそうで。
  新選組の皆を誘って、花見の誘いが。」
その言葉に、一番に反応したのは空だった。飛び上がって喜んでいる。
「花見!わ〜い!」など口にしているが。
海「姫は、明日幹部連中が休日なのを見越して誘ったようです。」
雪「さ、さすがお千ちゃん…」
空「じゃ、皆にも知らせないとっ!!」
そう叫ぶが早いか、空は幹部達に話すため屯所へかけていく。
海「あ、おいっ!…ったく。」
ため息をつきながらも、海と千鶴は後に続いた。