二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照400超感謝】 ( No.67 )
日時: 2012/03/28 14:55
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

28話「大宴会」

沖田と土方の一騒ぎは、千鶴と千の『まぁまぁ』によりおさまった。
そして、桜並木の中でもひときわ大きい桜の大樹の下で、新選組幹部
達は花見を楽しんでいた。
平「いやー、花見なんて何年振りかなァ!!」
永「いやいや、ありがとよ千姫さん!!」
海「無礼だぞ、人間!」
千「あ、あはは。いいのよ海。」
こんな具合に、大騒ぎしていたのである。そして、全員で桜の大樹を
囲んでいた。永倉、原田、藤堂、沖田などの、いわゆる{酒組}は固ま
って酒を楽しんでいた。そして反対がわに座って、桜の花を見て楽し
んでいるのは、土方、千鶴、海と空、千姫。いわゆる{酒×組}である。
空「うわぁ。よく飲めるねぇ!」
…空は酒組を見学していたが。
雪「綺麗ですねぇ、桜。」
土「あぁ、たまにはいいモンだな。」
海「……………………。」
桜を見てしみじみと感動する二人を、海はなぜかじぃーーっと見つめて
いる。千姫がそれに気付き、海を肘でつついた。
千「どうかした?…あ、もしかして土方さんに惚れ」
千姫は最後まで言わず、口をつぐむ。海から黒いオーラがでてきた
からだ。
千「じょ、冗談。でも、本当にどうしたの?」
海から不吉なオーラが消えたのをみて、千姫が再度きいた。
海「…いえ、つまらぬことです。」
千「なぁに?気になるじゃない。」
雪「え?何の話ですか??」
そこに、いつの間にか千鶴と土方が来ていた。二人のやり取りをみていたようで、不思議そうな顔でみている。
千「ほら、本人もいるんだし、言いなさいよ。」
海「いえ、千鶴様に失礼かと…。」
雪「気になります!!」
二人の鬼の姫に迫られ、さすがの海も諦めてため息をついた。
海「では。…千鶴様と土方は、桜が似合うな、と。」
沖「確かに、それは言えてるね。」
海が重々しく言った途端、桜の大樹の陰から沖田が現れた。
沖「良かったですね土方さん。千鶴ちゃんとそろって桜が似合う
  なんて。」
土「総司、どういう意味だっ!」
沖「あはははっ!!」
こうして、新選組は昼過ぎまで騒いだ。