二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照400超感謝】 ( No.70 )
- 日時: 2012/03/29 21:42
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
29話「大切だから二度言いました」
千鶴は、新選組の皆と笑い合っていた。
そんな千鶴を見ながら、千、海、空はまったりとお茶を飲んでいた。
ふと、空は思った事を口に出してみる。
空「千鶴さんって…土方さんとお似合いですよね」
言った瞬間、海から黒いオーラが生まれだす。
空は、それに反応してびくっと体を反応させた。
空が言った事に、千はあはは…と苦笑いした。
千「でも…土方さんと一緒にいる千鶴ちゃんは本当に幸せそうよね」
その言葉を聴くと、海が更にぶすーっと不機嫌になる。
海「気に入りません。やはり考え方の問題なのでしょうか?」
千「どういう意味?」
海「千鶴様は、人間も鬼も…紛い物供も同じという考えで…それがどうも理解出来なくて…」
空「海の考えは、硬いよねー」
千「あら、空も千鶴ちゃんと同じなの?」
空「そうみたいです♪」
海「そこは、楽しそうに言う場面では無いだろう?」
海の言った事に、空があははと笑う。
海は空の反応に、黒い威圧感を出しながら、拳を突き出して笑う。
空は本気でやばいと思ったのか、一気に笑いがさめて、さーっと顔が青ざめる。
———
総「いや〜、千鶴ちゃんは本当に桜が似合うねっ♪」
総司が唐突に言う。
千鶴は、それを聞いて赤面になる。
他の幹部達も頷く。
だが、総司がぼそっと憎まれ口を叩く。
総「千鶴ちゃんは本当に似合うよね。土方さんも、悔しいけど似合うよね?悔しいけど」
平「総司、千鶴に似合うってのと、その悔しいけどって二回も言う事か?」
総「大切だから二度言いましたってやつ」
平「なるほどー」
ふざけた会話を交わす。
左之助と新八は二人の会話を聞いて笑っていた。
が、土方の表情を見て、ぴくりと頬が引きつる。
土「なぁーにが悔しいけどだこのヤロウ」
声が笑っているのか、怒って震えているのか分からなかった。
だけれども、眼が黒く光っているので、怒っている事は間違いなかった。
その視線に気が付いた平助は、左之助の後ろに避難する。
総司は笑いつつも、土方さんよりもたちの悪い黒い笑みを浮かべていた。
左「さ、ささ!酒飲もうぜ!!」
新「そ、そうだな!」
やっと落ち着いて酒を飲み始めることが出来た頃には、日が少し傾いていた。