二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.1 )
日時: 2012/01/13 20:56
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

第一話   赤髪の少年  

 暑い夏の日。ここ、南十字学園では、転校生の紹介が行われていた。
高等部や中等部の人も見てるから、緊張して心臓が爆発しそうになる。
 
高等部の方を見ると、一際目立つ存在がいた。赤髪の少年だ。
いわゆる『美少年オーラ』が出ている。
 
『美少年オーラ』というのは、サリナ部長が言っていた言葉だ。
一番初めに話しかけてくれた青い目の姉妹と一緒にいたサリナ部長が言っていた。タクト君達をスカウトするのは楽しかったよ。なんせ美少年オーラが出ているからね、と言っていた。
 
 タクト君とは、この赤髪の少年の事だろうか?

「それでは、転校生のアリシマ・レイラさんに挨拶して頂きましょう」

 ウスイ学園長の一言で、あたしは我に返った。

「あ、えっと……。アリシマです、よろしくお願いします」

 あたし(アリシマ・レイラ、16歳)は、喉を湿らせて最初の一言を
言った。
 皆、拍手をして迎えてくれた。
        
           *

 自己紹介のあとに、職員室に行って担任のイシノ先生の案内で、教室にいった。
 赤髪の少年のクラスだ。他にも金髪で栗色の少女や、青髪の、こちらも『美少年オーラ』が出ている少年など、個性的な面々が見える。

「あ、ああの……。アリシマ・レイラです……よろしくお願いします」

 イシノ先生が言った。

「アリシマさんの席は……そうね……。ごめんなさいね、空いてる席が
ないの。一番後ろで良いかしら?」

 まーじーでー。転校してきて初めての席が一番後ろ! ひでぇ……。
 その気持ちを隠して、あたしは笑顔で言った。

「はい。判りました」

 先生に背中を向けて、半分泣き顔で机に座った。
 そして、南の島でのあたしの初めての授業が始まった。



……一番後ろの席で……。