二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.2 )
- 日時: 2012/01/14 14:17
- 名前: (・∀・)/ リン ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)
第二話 三人と一人
「ふぁー。やっと終わったぁ……」
一時間目の授業を終え、休み時間を迎えると、あたしの机の周りに人が集まってきた。
あたしは、最初に声をかけてくれた双子の姉妹に会いたいんだけど。
「わたしマキナ・ルリ。ルリって呼んで。よろしくね、アリシマさん」
「あ……レイラでいいよ」
その後ろからは、お色気ムンムンの女子高生とは思えないお方が。
「私は、ワタナベ・カナコ。よろしくね?」
「あ、はい……」
「私のことは、ミセス・ワタナベと呼んでね」
「ミセス……ってことは、結婚してるの!?」
「ええ、そうよ。グランドネール財団の総帥、レオン・ワタナベとね」
ルリと、ワタ……ミセス・ワタナベか。覚えておこう。
*
あの青い目の姉妹は別のクラスだと聞いて、二組にやってきた。
名前、聞いてなかったな。
だけど教室に入ってすぐに分かった。二人のうちの一人の髪をアップにしている子が、あたしに気付いて、もう一人の子を連れて来てくれた。
「あの……今朝は、声をかけてくれてありがとう。名前、聞いてもいいかな」
「僕はヨウ・ミズノ! で、こっちが姉のマリノだよ」
「どうも」
ミズノちゃんは、そのあとも親しげに話しかけてくれた。
マリノちゃんも、転校生のあたしに色々教えてくれた。
*
昼休み、あたしはお弁当を食べる場所を探してさまよっていた。
ミズノちゃん達もいなかったから、ルリを誘おうとしていた。
そのルリも見つからない。初めてのお弁当がひとりぼっちかあ。
どんだけ運悪いんだよ、あたし。
「ねえ……一緒にお弁当、食べない?」
声をかけてくれたのは、えっと、誰だったっけ。
「アゲマキ・ワコ。よろしくね」
「うん。ありがとう、アゲマキさん」
「ワコでいいよ」
こうして、目出度くあたしは、ワコと二人で食べられると思った。
ワコが、屋上で食べよう、と言ったので、あたしも
屋上にいった(正確にはワコについて行った)。
「おー、ワコ。こっちきて食べる?」
ワコを誘ったのは、あの赤髪の少年と青髪の少年
だった。
あたしは、邪魔しないようにとその場を去ろうと
したが、青髪の少年に見つかった。
「アリシマさん、どこいくの?」
「あ……! いや、あの」
「レイラちゃんも一緒に食べるって言ったじゃん!」
いや、三人が仲よさそうだったのでお邪魔かな、と。
だって、この立場はちょっとキツイもん。