二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.3 )
日時: 2012/01/17 20:57
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

第三話  二等辺三角形

「あ……あはは」

 あたしは、赤髪の……。

「ツナシ・タクト。で、こっちがシンドウ・スガタ。よろしく!」
「え、ああ、どうも」

 タクト君達と弾まない会話をしていた。
ワコは、スガタ君の許嫁だそうだが、タクト君と親しくしている姿を見ていると、ワコはタクト君の事が好きなんだとわかる。
 
 スガタ君も、許嫁のワコをとても大切に思っているようだった。

(いわゆる……)

「三角関係だね」
「ん? 何が?」

 あ、スガタ君に感づかれた。

「なんでもない。こっちの話」
「なーんか怪しいなあ、レイラ」

ワコはあたしのことを親しげに「レイラ」と呼び捨てで呼んでくれる。

「……ねえ、タクト君」
「? 何、レイラちゃん?」
「話があるんだけど」

 あたしは、タクト君を連れ出した。
盗み聞きされないために、今は旧校舎にいる。

「戦士のシルシ……。タウバーン。二十三体目。スターソードはエムロードとサフィールの二刀流。
 巫女のサイバディ、ワウナ。第四フェーズの封印をしている。
 王のサイバディ、ザメク。第一フェーズは王の柱」

 あたしは、タクト君とスガタ君、ワコのサイバディについて言ってみた。

「なんでそのことを、レイラちゃんが……!?」
「あたし、知ってるの。この島の事も、綺羅星の事も、サイバディの事も、ゼロ時間のことも。タクト君は、何のために戦っているの?」

 あたしは、タクト君に問い詰める。驚くだろう。他の人は知らないと
思っていたことを、島の外から来た転校生が知ってるんだもの。

「この島のサイバディは、僕が全部破壊する。そう決めたんだ」
「……ワコと」

 タクト君は顔を赤らめた。カワイイ、ワコが好きになるのも判る。

 正三角形じゃない。そんなきれいな三角形じゃない。

 二等辺三角形だ。