二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂・オリジナル小説 ( No.57 )
- 日時: 2012/03/24 14:44
- 名前: みーぽん (ID: ouuVQhrA)
参照数1000越え記念の、リクエスト小説。
舞さんリク、信女ちゃんほのぼの小説です。
お気に召さないかもしれないけれど…どうぞ。
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チュンチュンチュン———
朝の庭に響く、鳥の声。
昨夜まで降り続けていた雪が、太陽に照らされてきらきらと輝いている。
見廻組屯所も、爽やかな朝を迎えようと…していた。
屯所内のとある部屋。
そこに、布団にくるまっている少女——今井信女がいた。
目は開いているけど、あっちへごろごろ、こっちへごろごろ、一向に起き上がろうとしない。
流れるような黒髪が乱れるのもかまわず、布団のなかでごろごろ——
「ぐっどもーにんぐ!」
そこで、静かな朝をぶち壊す勢いでドアを開け、室内に飛び込んできた人物が。
信女はむくりと起き上がって、その少女を睨み付けた。
「美琴…アナタのせいで、私にとっては『bad morning』になったのだけど」
睡眠を妨害され、怒りをあらわにしている。
「いつまでも起きてこないからですよー」
「…昨日、一日中走りまわってたから疲れてるの。至福の時間を邪魔しないで」
キレ気味に答えられた。
いやいや布団から出てくると、黙々とそれをたたみ始める。
「もう10時過ぎてます。朝ごはんはどうしますか?」
「別に…いらない」
「食べなきゃダメです。疲れてるならなおさら、栄養を取らないと…」
「…アナタも夕方まで寝てて、朝ごはんどころか昼も食べないことあったはず」
見事反論した信女に対し、言葉につまる美琴。
そこで信女が一言。
「ポンテリングなら食べたいなー」
「何故にそこでポンテリング!?食欲無いはずの人間が言う台詞じゃないでしょ!」
やはり、信女はドーナツであればいつでも食べられるものなのだろうか。
「ポンテリングならいつでも食べられる」
やはりそのようだった。
「…あの糖分と脂肪と油のかたまりをですか?」
何気なく言った美琴の一言に、信女がぴくっと反応した。
「糖分と脂肪と油のかたまり?まさか、それ、ポンテリングのことじゃ無いよね?」
そう言いながら、右手が脇に置いてある刀に向かって伸びている。
「無い!無いです!ごめんなさい!」
これ以上言ったら、確実に斬られると瞬間的に思った美琴。
青ざめて、必死に否定。
(——これからは、この人の前でポンテリングをけなすような事は言わないでおこう。それが身のためだ…)
そう、心に誓った美琴であった。
「話終わったのなら私は寝るから」
「終わってません!私はあなたを起こしに来たんです!」
「・・・」
「寝たの!?この数秒間でまた寝たの?」
「・・・」
「…ポンデリングって美味しくないですよねー」
「今なんて言った?」
「やっぱ起きてるじゃないですか」
〈fin〉
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閲覧ありがとうございました。
リクエストと違ったものになってしまったかも…
舞さん、リクありがとうございました。