二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.12 )
- 日時: 2012/01/18 16:37
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
ベル夢/切
—→もしも生まれ変わったその時は。[番外編]
ベルが死んでから三週間後。
私は少しずつだけどみんなに支えられながら
元気を取り戻していった。
みんなにいつまでも心配かけたくないのは勿論、
ベルは私が泣くことを望まないと思うから。
—もう、ベルが居なくなって三週間。
未だにベルのいない生活は慣れなくて、心細い。
そしてあれ以来、私はベルの部屋に入っていない。
何回も入ろうと試みたけど足がすくんで入れず仕舞い。
けど、何だか今日は違うの。
まるでベルが私を呼んでいるみたい。
私はベルの部屋のドアを開けた。
机の上には見慣れた物。
手紙と——ベルのティアラ。
私は走ってそれに手を伸ばす。
"妃へ"
そこには私の名前が書いてあった。
妃へ
お前がこの手紙を読んでるって事は、
オレはもう居ないんだな。
「…何よ、こうなること分かってたみたいに。」
てことはさ、お前泣いてんだろ?
「泣いて、ない…っ」
(泣かない。泣かないって決めたんだから。)
約束、最後まで守れなくてごめんな。
泣かせないって、傍に居るって言ったのにな。
「そうだよ…。」
でもさ、笑ってろよ?
お前は王子の姫なんだから。
オレ、お前の笑ってる方が好きだし。これ、命令な。
「偉そうに……笑えるわけないじゃん。」
王子と一緒に居たいから死ぬとかなしな?
お前には生きててほしい。生きてて笑ってほしいから。
「うん、うん…っ」
他の奴らと仲良くすんのは嫌だけど、
それで妃が元気になれんならいいや。
どうしても寂しくなった時は王子のティアラがあるから。
それはお前にやる。だってお前は王子の姫だもん。
Io l'amo
…なぁ、最後に約束してくんね?
(もしも生まれ変わったその時は。)
また愛し合おうな。
「ふぇ…っ!ベル、ベル!好き大好き、愛してるっ!」
私の目からは堪えていた筈の涙が溢れ出る。
約束、絶対守るから。
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おつかれさまでした!