二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【薄桜鬼】 死神少女と約束の桜 ( No.18 )
- 日時: 2012/01/21 17:16
- 名前: 雛苺 (ID: X9g0Xy3m)
- 参照: 元・悪魔ビビでございます。
第7話
「ふむ・・事情は分かった。君たちの事は此処で預かるとしよう」
「「ありがとうございます」」
2人はにこりと笑い、声を揃えて言った。
「えー。斬らないんですか?」
沖田は不満そうな声を出す。そんな沖田に土方は呆れたように溜息をついた。
「こいつらは綱道さんを知ってるみてぇだしな。役に立つだろ」
土方の言葉に千鶴は驚いた顔をしてから、顔を輝かせた。近藤は一つ咳払いをしてからゆっくりと伊織に視線を合わせた。
「さて、君たちの部屋だが・・」
「僕たちは先ほどの部屋で結構ですよ。2人一部屋で」
「は・・・?」
にっこりと笑う昴を近藤は目を見開いて見つめた。他の幹部たちも唖然としてる。
「今までずっとそうしてきたので逆に離れると不自然というか・・」
「ま、まぁ君たちがいいのならそれでいいが・・」
「かまいませんよ」
伊織の言葉に、そうかと言って近藤は頷く。
「では、伊織の傷の手当てをしたいので・・・雪村さん、救護用具を貸して頂いてもいいでしょうか?」
「ッ・・」
昴の一言を聞くと、誰にも気付かれないような程小さく土方は顔を歪めた。それを伊織は見逃さない。
(一応気にはしてるんだ・・)
意外。と思った。鬼の副長と呼ばれるほどの男が”たかが”こんな傷を気にしていることに。
「あ、はい。こっちです」
幹部達に頭を下げ伊織は千鶴について部屋を出た。昴は伊織が部屋を出たことを確認すると、土方に声をかけた。
「土方さん」
「・・何だ」
「ボソッ)俺の妹に何かしやがったらてめぇぶっ殺すかんな」
「なっ・・てめっ!!」
「では、よろしくお願いします」
にこりと穏やかに笑い、昴は部屋を後にした。土方は舌打ちをするとまたその場に座った。
「なー土方さん。あいつら本当に此処に置いて大丈夫なのか?」
「分からねぇが・・・何か怪しい行動をしたときには--------------遠慮無く斬る」
鋭く言う土方を見て沖田はひゅう♪と口笛を吹く。
「さっすが土方さん♪その時は僕にやらせてくださいよ?」
「あぁ・・好きにしやがれ」
土方の言葉に沖田は嬉しそうに笑った。
しかし、その後------------伊織が自分たちの何枚も上手だったことに気付く。