二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【薄桜鬼】 死神少女と約束の桜 コメ・友達募集中! ( No.69 )
- 日時: 2012/02/03 18:14
- 名前: 雛苺 (ID: X9g0Xy3m)
- 参照: カフェオレよりミルクティー派!
第21話
「ひじかたとしぞー?じゃあ・・・としちゃんだね!」
「と、としちゃん!?」
「ははははっはははは!そりゃあいいな!なぁとしちゃん♪」
「てんめぇ・・・!!」
ぐっと拳を握った土方は、にこにこと無邪気に笑っている伊織を見て何故か馬鹿らしくなり拳を解いた。はぁっと息をつくと伊織の頭を撫でる。
「おいこら土方ぁ!!誰が俺の伊織に触れていいっつったんだよ!!」
「すばるこわーい」
「なっ!?」
「ははははは!だってよ」
先ほどのお返しだと言わんばかりにわざとらしく笑った土方に昴は頬をヒクつかせながら怒りを抑える。
「昴さん?雪村です。そろそろ巡察のお時間ですが・・・」
「ちっ(ボソッ)・・・分かりました。すぐに向かうと伝えておいて下さい」
「はい」
障子の影は一度頷くとそのまま来た道を戻っていった。ふぅっと息をつくと土方の存在を完全に無視をして伊織の前にしゃがみ込む。
「伊織?俺は今から出かけてくるから良い子にしてるんだぞ?」
「うん!としちゃんとお留守番してるー」
「「はぁ!?」」
土方と昴は珍しく息ぴったりに声を出すと。瞬間に、げ、と顔をしかめた。
「い、いおりちゃん・・?1人でお留守番できないかなぁ〜?」
「できない」
「うそぉ」
泣きそうな声を上げた昴はこれ以上は無理だと悟ったのかくるりと振り返り、土方を見た。
「と言うわけだ。伊織の面倒見ておけよ」
「ふざけんじゃねぇ!俺はまだ仕事があんだよ------------」
「じゃあ何で部屋の前でウロチョロしてたんだよ?」
「ッ!!」
にやりと笑う昴をキッと睨みつけると土方は、半ばヤケになりながら言った。
「分かったよ!!やりゃあいいんだろやりゃあよ」
「そうゆうこと〜・・・・あ、くれぐれも俺の伊織に手ぇ出すんじゃねぇぞ」
それだけを言うと昴は巡察へと出かけていった。
夜はまだ始まったばかり。これから、鬼の副長と少女との奇妙なお留守番が始まった。