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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【薄桜鬼】 死神少女と約束の桜 コメ・友達募集中! ( No.70 )
- 日時: 2012/02/03 19:09
- 名前: 雛苺 (ID: X9g0Xy3m)
- 参照: カフェオレよりミルクティー派!
第22話
「ね、ね、としちゃん」
「・・・なんだ?」
「としちゃんはすばるのこときらいなの?」
伊織の純粋な問いに土方は言葉を詰まらせる。
「・・・・・・・・・・少なくとも好きではねぇな」
「へぇー。いおりはねぇ、すばる大好き」
ズキッ
(・・・なんだ今のズキッてのは)
土方は自分の心臓を押さえて首を傾げる。
「すばるはねぇ、すっごくやさしいんだよ!それに、いおりのかぞくになってくれたの!!」
にこっと嬉しそうに笑う伊織を見て、一つの疑問が土方の胸をかすめる。土方はゆっくりの口を開いた。
「伊織と昴は家族じゃねぇのか?」
「んー・・・かぞくだけどかぞくじゃないの」
「どういう意味だ?」
土方の問いに伊織は首を傾げて哀しそうに笑った。その笑みは、ひどく伊織にはそぐわない笑みだった。
「えっとねー・・・・・・としちゃんが明日もきてくれるならおしえてあげる!明日も明後日もすばるいない日にきてくれるならおしえてあげるよ」
伊織はにこっと笑った。その笑みは何かを隠すような・・・そんな笑みだった。土方は考える。どうするべきか・・・。数秒後土方は顔を上げた。
「いいぜ。アイツが居ない時は俺がお前の側にいてやるよ」
土方の返事に伊織はぱぁっと顔を輝かせる。
「ほんとぉー!?約束ね」
「あぁ」
伊織の差し出した小指に土方は自分の其れを絡ませた。
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