二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.21 )
- 日時: 2012/02/18 13:06
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)
【補習2枚目 過去のゼロムと四季君のお話。】
ボク達はタカチホっていう、遠い東にある大陸から移住してきた人達の末裔が暮らすところに過ごしていた。
ゼロムもベーゼも、『ミナツキ』にフィナーレも、ここで暮らし、育ってきた。
幾年か過ぎ、『ミナツキ』がベーゼと共に去り、フィナーレが『ミナツキ』を追いかけたある日のこと。
「俺ぁよぉ、冒険者になろうと思うんさ」
「……ハイ?」
いきなりのゼロムの宣言に、ボクはただ、首を傾げることしかできなかった。
「えっと……なんで?」
「彼奴等、ここから失せただろ? なら俺もそろそろこっから失せて、そうだな……最近できた、モーディアルに往こうと思うんさ」
「……」
ボクは、血の気が失せたよ。
だって、ゼロムは絶対『学校』とかそういうの、全くもって駄目だと思うから。
「……止めとけば?」
「オイオイ……他の奴等を見てみろよ」
ゼロムは指を三本立て、言った。
「まず、兄貴はそこらに消え失せた。 さらに『ミナツキ』はプリシアナ、フィナーレはドラッケンに往った。 そして、俺等は彼奴等とタメっつーのに、奴等と同じ道通っちゃいねぇ……この3つの理由で、俺もここから立ち去ろうと思う」
「ふ〜ん……」
……まず、ひとつ。
お前がベーゼ貫いたんだろうが。
ふたつ。
何故かここ最近、モーディアルの方角に『ベーゼの魔力』が感じれる。
みっつ。
同い年だからって、同じ道じゃなくていいでしょ。
「……やっぱ止めとけ、あそこんとこ、危ないから」
「……」
忠告した瞬間、ボクの身体は床に伏せていた。
(……え?)
「黙っておけや」
ドムッ
……四季の身体を、ゼロムの足が踏み、四季は気絶した……。——
「——そして、後ほど冷蔵庫とか漁ってボクのお菓子を食べ、もう一度踏んだんだよ、ね?」
「その節は本当に申し訳ございませんでした」
「……」
ゼロムは、四季とフィナーレの目の前で土下座することになった……——