二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.22 )
- 日時: 2012/02/22 22:10
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)
【十二時限目 行動を共にしましょう。】
モーディアル学園にシエル達を担いで戻ってきたゼロム達は、学生寮のロビーのソファに腰を下ろしていた。
「……んで? 四季は何しに俺のとこに来た?」
「キミに言いたいことがあってね……」
四季はキリッと姿勢を正し、ゼロムは身を前に構えた。
「……ここの近くで、ベーゼの魔力を感じとれていたよ」
「……今頃言いますか……」
紅茶を啜る四季の前で、ゼロムは机に突っ伏した。
「……」
「……未だ、テメェは『ミナツキ』を思ってんのか?」
「……」
暗い顔をしているフィナーレに、ゼロムは声をかけたが、フィナーレの表情は暗いままであった。
「……ふむ、よっしゃ。 こうするか」
「「?」」
ゼロムが何か考えつき、四季とフィナーレをロビーに残し、どこかへ往った……。——
〜数分後〜
「待たせたな」
「「!」」
ゼロムは2枚の書類を持って、四季達の元へ戻ってきた。
「取り敢えず、コレ書けや」
「「?」」
ゼロムが2人に渡した書類は…… 『入学手続き』の書類。
「これ……どういう意味?」
「俺も知ったばかしだがよ……冒険者じゃねぇんなら、危険な場所行っちゃいけねぇんだとよ」
「え?」
フィナーレは初めて知ったらしく、キョトン、としていた。
「んでだ、ソイツに書くモン書いて、俺についてくりゃぁ『ミナツキ』探しもベーゼ始末もできるってぇんだよ。 どうよ?」
「……う〜ん……」
「……」
ゼロムの提案に、2人は悩んだ。
「……」
「……」
「……」
「……ボクは、ゼロムについていこう」
「四季!?」
「ほら、ゼロムの後についていけば暇潰しできそうじゃない?」
「……」
ゼロムの提案に、四季は飲み込んだ。
そんな四季を見て、フィナーレは口を開けて、ポカンとしていた。
「くくく……んで? アンタはどうすんだよ?」
「……分かったわよ、書くわ」
「ふむ……物分かりが良いな」
ゼロムは、密かに黒く笑った……——