二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.35 )
日時: 2012/04/26 21:52
名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)

【二十二時限目 平和を得るなら何か捨てなきゃいけないようです。】
魔物達は、ゼロムの持つパンに気がいった。

「!? くるか!」
「構えておけ……敵は、飢えを凌ぐのに必死そうだぞ」

ゼロムは拳を握りしめ、レブルはカールスナウトと黒鍵を構え、敵陣へ向かった。——



——……そして、数刻が経った。

「粗方、片づいたな」

レブルは、魔物の頭部に刺さっていたカールスナウトを引き抜き、ゼロムに言った。

「ところで……何故、武器を持ってないんだ?」
「あぁ? 武器が折れて手持ちがねぇんだよ」

ゼロムは不機嫌に答えると、レブルは手に顎を添え、考えた。

(……この坊主、素手で魔物と対等に……いや、それ以上に……)

(……だが、素手で倒せる魔物は一握り程度だな……)

レブルは不意に、ゼロムに声をかけた。

「……坊主」
「ん?」
「……お前に、渡しておくぞ」
「ん? ……うぉっ」

レブルが投げ渡した武器は『方天戟』。
ちょっと重い槍である。

「どうせ俺等じゃ使わない……坊主、ソイツをくれてやるよ」
「マジかっ! そいつはありがてぇっ!」

ゼロムが方天戟を持つ、刹那。

「キシャアアアアアアアアアアアッ!」
「「!?」」

突如、周りの魔物が襲いかかってきた。

「不意を突かれた!? 対応が……っ」

レブルが両腕を前に出し、身を守った、刹那。




「……五月蠅い」



ゴォッ!

「「「「「!?!?!?!?」」」」」

突如、四季から放たれた『プレッシャー』が、魔物達に浴びせられた。

一斉に魔物達が逃げ、船の上は平和になったが……。

「「「「「……」」」」」

……場の空気が、重くなった——



※後ほど、カモメの肉はスタッフ(四季)が美味しく頂きました。

超絶に美味かったとの事です。