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【二十九時限目　阿呆が人に尋ねました。】
ゼロム達は、こちらに走ってくる人影に、声をかけることにした。

「オイ！　其処を走っているテメェ！　止まりやがれぇっ！」
「！」

ゼロムの声に反応し、走る人影は止まり、ゼロムの方に向いた。

「何？！　『ノエルは』忙しいんだけど？！」
「ゑ？　何？　『ノエル』って名前？」

ノエルと名乗る少女は頷き、忙しく、ゼロムに聞いた。

「んで？　君は何故ノエルに話しかけたの？」
「何故って……アンタが勢いよく走ってっから、ちょいと声かけたんだわ……。　……んで？　何があったんだ？」
「それは……」

ゼロムの問いかけに、ノエルは答えた。



「……ノエル、追われてるの！」



「寝言は寝てから言え」
「「「ゼロム！？」」」

ゼロムは答えを聞いて早々、毒を吐いた。

ノエルは種族『ノーム』、体を『依代』とし、この世に存在する『アストラル体』の種族だ。
ノエルの『依代』は上玉なのｋ「『上玉』って何だコラ」可愛い為、追われるのも可能性のひとつに挙げられる。

「……酷いわ……」
「んなこたぁどうでも良い。　……んで？　誰に追われてんだよ？」

ゼロムは、ノエルが誰に追われているのかを聞いた。



……直後に、お互いの武器が、交じり合うが——