二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.46 )
- 日時: 2012/07/22 20:42
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)
【三十時限目 この作品内において、最高部類の戦闘シーンです。】
ノエルを追いかける者の名、それは……。——
「——『ベーゼ』よ」
……何故、俺の兄貴が?
「……オイ、其奴、俺の兄貴だぞ……?」
「!?」
ゼロムの言葉にノエルは体を震わせ……。
ジャキィッ
「……あ?」
……懐のナイフを、ゼロムに首に押し当てた。
「ゼロm「……ちょっと黙ってろや」……?」
四季が声をかけようとしたが、途中でゼロムが制し、ノエルを睨みつけた。
「……君、ベーゼを知ってるの?」
「……逆に問おう。 テメェが何故、俺の兄貴に追われることとなったのかってのをな」
……いつもなら、問答無用で先制攻撃を行うゼロムも、相手が女ならば、手が出せないのか。
方天戟に手をかけず、そのまま、自分より背の低いノエルを見下ろしているのみである。
「……その理由は言えない。 けど、君とベーゼの関係は、聞かせてもらうよ?」
「……ハッ!」
ゼロムがあくどい笑みを浮かべ、口を大きく開け……火を吹いた。
『ブレス』。 種族『バハムーン』『ディアボロス』が行える、種族専用スキルの一種で、単位が高ければ高いほど、敵に対す威力と範囲が上昇する。
『バハムーン』の炎は、紅蓮が如しに赤く、『ディアボロス』の炎は、地獄の業火を思わせる黒であるが、ゼロムは異例の、『蒼い炎』を吐く。
蒼い炎に少々怯み、ノエルは横に転がり避けた、そこにゼロムの尻尾が襲う。
しかし、場数を踏んでいるのか、ゼロムの尻尾の上を跳び、ゼロムに肉薄する。 そこにゼロムは、尻尾での攻撃の際に用意していた方天戟を横薙ぎ、一閃した。
「ちっ……テメェ、避けんじゃねぇよ」
「避けないと、体力を大幅に刈り取られちゃうでしょ……それにしても、何て攻撃速度……本当に、『バハムーン』なのかしら……?」
ゼロムの槍による攻撃は、他の『バハムーン』よりも早い。
その攻撃を避けるノエルも、そこらの『ノーム』とは違うということであろうか……?——