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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.49 )
- 日時: 2012/11/05 21:21
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)
【三十三時限目 『暴走する味方』を『味方』とは言いません。】
「GAAAAAAAAAA!」
突然ゼロムが咆哮した。
『氣』を纏ったその姿は、竜は竜でも……『狂竜』だ。
「っ!」
咆哮によって巻き起こった砂埃で、ノエルは顔をしかめた。
それが一瞬の隙となった。
ゼロムは『竜魂解放』によって強化された、元々スペックの高い脚力を利用し、ノエルの近くへ接近。
怯んだ時に、頭を掴むと、向こうの壁へと投げた。
「っ、かはぁっ」
背から壁に叩きつけられ、肺の空気が一気に抜け、ノエルは咳き込んだ。
咳き込んでる間にも、ゼロムはノエルの鳩尾に向けて、跳び蹴りを放つ。
それに一瞬気づくノエルは、横に跳んで避ける。
「……此は、一方的な暴力だな……」
ミナツキが、ボソリと呟いた。
四季はその言葉に頷き、ゼロムのほうへ、視線を向けた。
「……ボクはゼロムを止めるけど、ミナツキ、キミは?」
「……私も、ゼロムを止めることに賛同だ」
そういってミナツキはイービルブラッドを構え、ゼロムに突撃した。
しかし、暴走した『竜魂解放』の補正で上がった反射神経により、ミナツキの攻撃に気づき、避けた。
さらに、ゼロムの殺意は一気にミナツキに向く。
「小賢シイワァッ!」
「っ!? うぉっ!?」
ゼロムはミナツキの足を掴み、スイングした。
……しかし、それがゼロムの判断ミスである。
ガウンッ! ガウンッ!
注意がミナツキに逸れたところを、四季はゼロムへ発砲。
二丁のライオンは、ゼロムの右肩と左太股を撃ち抜いた。
「GAAA……」
「っ、ぇいっ!」
グラリと身体が傾き、足を掴んでいた手の力が緩んだところを、ミナツキは身体を捻って、ゼロムの両肩を切り裂いた……——
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