二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.51 )
日時: 2012/09/09 21:29
名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)

【三十五時限目 考えても無駄です。】
「……」

(——……何時ぐらい寝ていた?)

目が覚めたゼロムは、身体の痛みに真顔で耐えつつ、ふと考え始めた。

(……ノエルっつー『ノーム』に負けたくない一心で『竜魂解放』使ったのは覚えてるが……一体、どうなったんだ……?)

朦朧とした意識の中、何か宙で掴んだ。 ビリッとした。

(……あ?)

グイッとそれを手繰り寄せ、見てみると……。

——HPが1、MPが0と表記されたゲージだった。

「ヒョオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」
「「!?」」

突如奇声をあげたゼロムに驚いた四季達。
まあ、当たり前ですね。 いきなり奇声をあげられたら、シリアスブレイクどころじゃないですモン。

「ちょ、んま、ルェェェェェ!?」
「五月蠅いよゼロム! ていうか何時起きた?!」

ゼロムは掴んでいたメーターを突き付け、四季達に聞いた。

「どういうことだっ?! 『竜魂解放』は大量にMPを消費するが、空になるのは早々ねぇし、HPも全回復すんだぞっ?!」

原作の『竜魂解放』は『竜の力が備わった』とか意味不明の文に加え、HP全回復の、『竜騎士』学科専用特殊系呪文だ。
しかし、読者も知っているが、『イペリオン』を受けてなおも元気良く生きている台所のGクラスの生命力を誇るゼロムが、四季とミナツキの攻撃を受けてもHP1は有り得ない。

「オーイオイオイオイオイ……」
「何目薬用指して泣いたフリしてるの。 ドラッケンに行くわよ」

涙を流すのを止めたフィナーレは、ゼロムにそう言った。

「……? フィナーレ、さっきまで泣いていたのか?」
「! 五月蠅い!」

ゼロムはこの日、星になった……(?)——