二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.56 )
日時: 2013/01/31 20:13
名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: ZUyffco7)

【三十九時限目 時にどうでもいい話がメインになります。】
気絶していたゼロムが起きあがったところで、四季はガンデラに頼まれた伝言を伝えた。

「……ほお?」
「(うわぁ……青筋が浮かんでメロンっぽいよ……) 取り敢えず、強くなれると思うよ……?」
「……それもそうだな」

少々不愉快そうに顔をしかめ、ゼロムは肯定した。

「……そうだ、お前等、こういう話を小耳にはさんだんだが……」
「「?」」

ゼロムは2人に、先ほど聞いた話をした……。——



「——……オイ、今回の『四学園交流戦』、あの『キルシュトルテ《様》』が参加されるらしいぞ」
「何? マジか」

シュークリームを食べながら、ゼロムは2人のドラッケン学園生徒の話を盗み聞きした。

「何しろ、優勝すれば『天空の宝珠』が手に入るらしいしな」
「『天空の宝珠』って……あの願いを叶える宝珠だろ? 『キルシュトルテ』様、一体何に使うんだ?」
「……」

珈琲を飲みつつ、ゼロムは『天空の宝珠』について考え始めた。

「(……『天空の宝珠』ってぇのに興味は無かったが、んなスゲェ効果持ってんなら、こりゃ是が非でも手に入れるしかねぇな……)」——



「——……んで? 何が言いたいの?」
「馬鹿だなぁ……今の話で察しろよ……」

ゼロムは頭を軽く抑え首を振り、嘆息した。

「どう考えても、『キルシュトルテ』っつー奴に会いにいくに決まってンだろ?」
「「『天空の宝珠』の話じゃないのっ?!」」

ゼロムの言いたいことと自分達の予想の違いに、フィナーレ達は戸惑った。

「お前等……このドラッケンの姫様っつーなら、見ておいてよぉ……慕われてるかどうか知りてぇだろ?」
「「……」」

四季の心の中では『暇人め……』と、フィナーレの心の中では『どうして何時も他人を巻き込むんだろう……』と罵倒されるゼロム。 しかし、本人は気づくわけがない。

結果、この馬鹿を先頭に、四季達は『キリシュトルテ』に会うことになったのだった……——