二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.61 )
- 日時: 2013/03/26 21:48
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: ZUyffco7)
【四十四時限目 保健室は傷を癒すだけの部屋ではありません。】
「おーイテテテ……やっぱあんなことしねぇほうが良かったわ……」
あの勝負から既に三日経ったが、ゼロムは右肩を押さえながら保健室へと向かっていた。
フィナーレが回復魔法をかけようとしていたがゼロムは見栄を張って大丈夫だ大丈夫だと言いのけたのだが、毎晩痛む肩を押さえるのに四季達が回復させてもらうか保健室行けと言うので保健室へと向かっている最中なのだ。
「方天戟ハンマー……結構良さそうに思えたんだが、肩を痛めちまうから不採用だな……」
ゼロムはそう呟きながら、保健室のスライド式ドアを開けた。
「ハァイ♪」
「HEYカーチャ先生」
ゼロムは生徒と先生という壁を無視してカーチャ先生に対し、フレンドリーに挨拶をした。
「ゼロム君だけはいつも『カーチャせんせ』って言ってくれないわねぇ……」
「俺の声でそんな呂律回ってない台詞似合うわけないでしょうが」
※追加設定であるが、ゼロムの声は置鮎○太郎さんの声です。
「ワタシは可愛らしく『カーチャせんせ♪』と呼んでもらえたら嬉しいな〜♪」
「言わないかんな? ゼッテェ言わないかんな? っていうか俺の肩診てもらいたいんだけど?」
ゼロムはそういい上着とシャツを脱いで椅子に座り、カーチャ先生はゼロムの肩を診た。
「コレ脱臼してるわよ? 何でこうなったの?」
「……中庭に設置されていた野外フィールドの一部を刺した方天戟をぶん回していたら痛めた」
「な、なんて無茶苦茶な……」
ゼロムが真顔に言うのに対して苦い顔で言うカーチャ先生。 それでもテキパキと治療を行うのはプロの対処。
あっという間にゼロムの肩の治療は終わっていた。
「おぉ〜やっぱ保健室の先生のことだけあって、見事な治療だぜ! ありがとうございまっさぁ!」
「……」
「? カーチャ先生?」
黙ってしまったカーチャ先生のほうにゼロムが向き直ると……カーチャ先生は恍惚とした表情でゼロムの肩へ手を伸ばし、優しく肩を撫でてきた。
「ゑ? ……カーチャ先生……?」
「……口で言っても分からないなら……身体で教えてあげなくちゃ……ね?」
「な、何を言ってやg」
ゼロムが何か言うよりも早く、カーチャ先生はゼロムを抱きしめていた……——