二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.62 )
日時: 2013/04/23 19:08
名前: 獅子桜 俺 ◆Yg2Ktz2PZw (ID: W5lCT/7j)

【四十五時限目 人は変わった趣味の人も居ます。】
「アンタ何をする気だ!?」
「ゼロム君が悪いのよ? 何時もワタシのお願いを聞いてくれないから……苛めたくなっちゃった♪」

カーチャ先生はゼロムの上着をどけ、下のワイシャツのボタンを片手で器用に外した。

「上に着ている私服以外は制服だったのね、コレはプリシアナの制服ね」
「一番似合う制服がコレしかなかったんで……って、ちょっとちょっと?!」

ゼロムが話している間にカーチャ先生はズボンのベルトを外していた。
ベルトを外すとカーチャ先生は少し息が荒くなり、頬を朱色に染め、ゼロムの身体の上に乗った。

「ふふ……そんなに緊張しなくて良いのよ。 先生はこういうのは得意だから……ね♪」
「ちょ、マジで止めて下さいって!」

必死に抗うゼロム、その口から衝撃の言葉が出た。



「俺には好きな女が居るんスよっ!」



「……え?」

ゼロムに好きな女が居ることは初耳である。
カーチャ先生はゼロムの顔を見た。

「だから……こういうとこで、こういうのは御免ッス……」

少し涙目のゼロムの顔を見たカーチャ先生は……和かに懐からカメラを取り出してゼロムを撮った。

「ホントに可愛いわぁ……永久保存しましょ♪」
「待てコラ没収だ馬鹿」
「あぁん」

ゼロムは額に青筋を浮かべ、カーチャ先生からカメラを没収した。

「アラそういえば……」
「何だ? まだあるんスか?」

カーチャ先生に冷たい目を向けつつ着替え直すゼロムは、カーチャ先生に聞いた。

「ええ、貴方と貴方のパーティ宛に、キルシュトルテさんから預かった物があるの」
「あの分からず屋の姫さんから? 何だ?」

ゼロムはカーチャ先生が預かっている物を受け取った。

ーー……『結婚届』を。

「随分と質の良い紙だな! よし、コレで紙飛行機でも作って飛ばすとしようかな?!」
「待って待って!? ソレはワタシ個人のモノよ!」
「驚かせんなやあっ! マジでやったのかと思ったわっ!」

ゼロムはカーチャ先生に結婚届を返した。
カーチャ先生は結婚届をファイルに大切に挟み、ゼロムに皮で覆った紙の束を手渡した。

「! コレはドラッケンの校章?! 何でこんなモンを……?」
「何やら『妾は認めておらぬが、其方は妾と対等に渡り合えたのじゃから、校章ぐらいくれてやろうぞ』って言っていたわ。 もう仲良しになったのね♪」
「今彼奴に軽く殺意湧いたが、コレで次に行けると思えばソレはソレで良しとするか……」

ゼロムは不服そうだったが、ドラッケンの校章を手に入れたーー