二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO〜火影になるために〜 ( No.35 )
- 日時: 2012/08/08 17:47
- 名前: カノン (ID: onX1rF7w)
第二話「木ノ葉丸だコレ!」(後編)
「じゃあまず、チャクラのことについて説明するね。」(ナルト)
「・・・茶トラ?」(木ノ葉丸)
「違う違う、チャクラ・・・」(ナルト)
木ノ葉丸のボケに、ナルトは苦笑いを隠せない。
「(こいつ、大丈夫か?)」(九尾)
九尾がナルトに問う。
「(・・・ま、まぁ。大丈夫なんじゃない?)チャクラっていうのは簡 単に言うと術を使いときに使うエネルギーのことなの。」(ナルト)
九尾の問いに答えた後、説明を始めた。
「つまり忍術って言うのは、このチャクラって言う体中の細胞の一つ一 つから集める身体エネルギーと修行や経験で積み上げられる精神エネ ルギーの二つをあわせて印で結んで発動させるの。」(ナルト)
「さすが姉ちゃん!物知りだコレ!」(木ノ葉丸)
ありがとう、と木ノ葉丸に微笑みかける。
「じゃあ・・・とりあえず、変化の術をしてみようか。」(ナルト)
「え・・・?」(木ノ葉丸)
「どのくらいできるか、見てあげるから。」(ナルト)
「でも・・・何に変化すればいいんだコレ?」(木ノ葉丸)
「う〜ん。・・・木ノ葉丸。私って化け物なのかな?」(ナルト)
「えっ何でだコレ!?」(木ノ葉丸)
「ううん、何でもない。(九尾、擬人化できる?)」(ナルト)
「ああ・・・・」(九尾)
返事をすると同時にボンッという音と共にナルトの中から出てくる。
煙がなくなりそこにいたのは、オレンジ色の髪をしたナルトより背の高い少年が出てきた。
「だ、誰だコレ!?」(木ノ葉丸)
・・・驚きを隠せないようだ。
「この人は、九尾。私の中に封印されている狐よ。」(ナルト)
九尾はまっすぐに木ノ葉丸を見下ろす。
木ノ葉丸は口をパクパクしている。
「・・・大丈夫か?こいつ。」(九尾)
「大丈夫よ。木ノ葉丸、九尾に変化してみて。」(ナルト)
「えっ、あっ変化!」(木ノ葉丸)
ボンっと音がした後に出てきたのは、九尾の擬人化とはまず
思えない姿の木ノ葉丸だった。
ナルトの後ろではブチッと何かが切れる音が。
「もう一回!」(ナルト)
キレそうになる九尾を抑えながらナルトは叫んだ。
「そろそろ休憩しよう。」(ナルト)
数十分、休憩せずに変化の術を練習していた木ノ葉丸に声をかける。自動販売機の近くの木に腰を下ろし、冷たく冷えたジュースを渡す。
「ぁ、ありがとう・・・」(木ノ葉丸)
「いえいえ。そういえば・・・何で木ノ葉丸は火影のじいちゃんにくっ てかかるの?」(ナルト)
ずっと疑問に思っていたことを聞いてみる。
「・・・木ノ葉丸って名前、じいちゃんがつけてくれたんだ。この里に
あやかって。でも・・・これだけ里で聞きなれた名前なのに誰一人こ の名前で呼んでくれない。皆俺を見るときや呼ぶときただ、火影の孫 として見やがるんだ。誰も、俺自身を認めてくれない。もう嫌なんだ
そんなの。だから今すぐにでも、火影の名前がほしいんだ!」(木ノ丸)
「・・・馬かじゃないの。あんたみたいなガキが語るほど簡単じゃない のよ。そんなに火影の名前がほしいなら、私を倒してからに
しなよ」(ナルト)
「・・・・・」(木ノ葉丸)
鋭い目で笑う笑うナルトに木ノ葉丸は言葉を失う。
「見つけましたぞ!」(?)
二人は声の主の方を見る。・・・エビスだ。
「さぁ、お孫様。帰りましょう。」(エビス)
「いや〜だ!俺はじじい倒して今すぐにでも火影になるんだ!邪魔する な!」(木ノ葉丸)
「火影様とは、仁義・礼儀・中心の断りを知り、1000以上の術を使いこ なせてはじめて・・・「変化っ!」
エビスの言葉をさえぎり、木ノ葉丸は変化をする。が、変化の術をしたところでどうにもならない。
「ふんっその術でどうにかなるのd・・・・」(エビス)
急にエビスの言葉が止まる。
目の前にいたナルトがいない。
「ふふっチェックメイト。」(ナルト)
エビスの後ろにいつの間にかいたナルトはエビスをさせる。
「いい?木ノ葉丸。火影になるための近道なんて、
絶対ないのよ。」(ナルト)
そういい、歩き始める。
木ノ葉丸は嬉しかった。はじめて誰かに自分の名前を呼んでもらえたことが。