二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 甘い硝子ピアノが奏でるシンデレラ*. [桜蘭高校ホスト部] ( No.4 )
- 日時: 2012/01/29 22:54
- 名前: さくら (ID: z2eVRrJA)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n5695ba/
「どんなのがお好みかな?ワイルド系?ロリショタ系?それとも…。
この、俺にしてみる?」
全く、馬鹿げた事をしている。ハルヒはそんなの全然これっぽっちも喜ばないであろうに。
ゾクゥッ!と効果音でも付きそうな位に鳥肌を立て震え上がったハルヒを面白そうに見て、私の横に居た光邦が飛び出す。
「違います、自分は只ッ!」
「ハルちゃん!ハルちゃんは勇者なの?凄いねぇ、僕、王女様を助けたお話が聞きたいなぁ!!」
「誰がハルちゃんだぁぁあ!!!」
急に声を荒げたハルヒを見て、涙を零しながら此方へ戻って来る光邦。仕方ないので崇と慰めてやる事にした。
「もう、光邦。此処に居れば良かったのに、」
よしよし、頭を撫でながら呟く。崇は光邦にうさちゃんを渡した。
後ろでハルヒの荒がった声が響いた。サクラ、と後ずさりながら助けを要求された。助けてあげたいけど、そんな自分から距離を広げながら言われても。
溜息を付き、光邦の頭から手を離し、ハルヒの元へ近づこうとした其の瞬間。
花瓶の、割れる音がした。
サァ、血の気が引く瞬間。
光と馨がまるで滲み出るドSの様に、血の気が引いたハルヒを更に振るい立たせる。
「あーあ。構内オークションの目玉予定だったルネの花瓶が…。」
「困ったねぇ…。此れ800万から吹っ掛け様と思ってたんだよねぇ」
「は、800万…ッ!?」
もう血の気も無い様なハルヒは代わりに冷や汗をだらだら流しながら弁償を掛けてみる。
だが光と馨の追い討ちプレイで流石のハルヒも言葉に詰る。
嗚呼、もう此れはフォローのしようが無いや。
「如何する?環」
「うーむ。…こういう言葉をご存知かな?藤岡君」
“郷に入っては郷に従え”
“金が無けりゃ体で払え”
態度が急変した環は更にこう続けた。
「君は今日から、ホスト部の犬だ!」
此れで良かったのか。固まってしまって動かないハルヒに私は苦笑いをした。