二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.1 )
日時: 2012/01/29 22:48
名前: 鏡猫 (ID: cHwZ8QFd)

プロローグ


ある時間、ある世界、ある場所。
とても醜い醜い戦争が始まっていました。
何人もの人が死に、何人もの人が苦しみました。
なんのために戦争が起きるのか。戦争に理由なんてないのです。
ある夜の日の出来事です。
誰もいない大草原にぽつんと2つの影がありました。
人間という種族とは離れたまた別の生き物。
その体は丸く、手や足は短い。そんな種族が2人。
1人は男、1人は女だと思われる。

「ねぇ、イクト。この世に戦争の終わりってあるのか。」

「さぁな。あったとしても俺達は死んでるかも。」

「そうか・・・。」

「明日はもっときつい戦いになるだろうと、ボスはいっていた。きっと明日が俺達の命日かもな。」

「・・・なぁ、イクト。君が死ぬ前に言わなければいけないことがあるんだ。」

「何だよ。そんなしんみりしちゃって」

「あ、あのさ・・・。俺・・・」

「はは、こんなときでも“俺”かよ。女の子なんだからさ。もっと可愛くすれば?」

「・・・私さ」

「やけに素直だな。いきなりどうしたんだよ」

「イ、イクトの事、、、す、、す、、」

「す?」

「いや、なんでもない・・・」

「なんだよ!気になるな!さっさと教えろよ!」

「・・・教えて欲しかったら明日生きてテントに戻ってこい。そうすれば教えてやる。」

「おkおk。頑張ってみるよ。」

「ふ、ふん。ま、お前には無理か。」

「はぁ?なんだよ。そういわれちゃったら意地でも帰って来てやる!」

「そうか。俺はテントに戻る。」

「? あぁ」

少女はテントのある場所へ戻って行きました。
その後に少年がついていきます。

今日は満月の日でした。
少女にとってはあまり好ましくない日でした。

と、その時のことです。
少年と少女の間に黒い霧のようなものが現れました。
そのなかから兵隊のようなものが次々とでてきます。

「なっ!なんだこれは!!」

「お前か?“月の巫女”は」

「んなっ!なぜそれを知っている!」

「え?おい!どうゆうことだよ!“月の巫女”って!!」

「ふん、お前には関係のないことだ。」

「ちょっと待てよ!」

少年は剣を鞘から抜き取りました。
しかしそれは間に合いませんでした。少女は霧の奥へ連れて行かれていってしまいました。

「イクト!!!!」


少年は、その声を信じて霧の奥へ入って行きました。
その後、2人の行方は誰もしらず。
きっとしっているのは、少女———月の巫女をつれさった兵隊だけでしょう。