二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -日と月- ( No.131 )
日時: 2012/03/06 20:43
名前: 快李 (ID: LV1xpENB)

        第四十夜  -双子-

卦尹said


卦「・・・」

憎い
千年公が
あの時の事が
まだ・・・許せない

卦「天。その傷どうしたの?」
天「水星にやられました」
卦「ふぅん」

最近イラついてばっかだな
頭冷やさなきゃ
・・・
太陽殺してスッキリしたいなぁ・・・・



                      星も

卦「星・・・幸太」
天「はい?」
卦「星は幸太。アレンじゃなかった

   俺が月。由尹が太陽。幸太が星

                   ・・・俺だけ孤立してるような気分」
天「なぜです?孤立してるのは星では?月様と太陽は兄妹でしょう?」
卦「・・・由尹と幸太は
























                   双子だよ」
天「!?」


・・・
あの時
俺の親は
幸太を捨てた

—————————————————・・・・・・

卦「お母さん!頑張れ!」

お母さんは
俺の妹を生もうと頑張ってる

母「待ってて・・ね卦尹」
卦「うん!」

お母さんの手を握って言う
その時の母さんの手は温かかった


        ァ....
  ギャァ...

         オギャアアア

 赤ちゃんの鳴き声が聞こえた

卦「!!おかあさ—」
母「!?」

生まれるのは
赤ん坊一人だと聞いていた
なのに・・・
もう一人・・いた——

卦「お母さん・・・これって・・・・」


        未熟児——

栄養が由尹の方に行き過ぎて
   幸太には全く栄養が届いていなかった

 そのため
   幸太は由尹の影に隠れていて



        発見することができなかったのだ

卦「どうするの?お母さん・・・」
母「・・・」

この時代
子を持つのは
二人までという決まりがあった
そのため
もしも生んでしまったら
捨てるか・・・金を払うしかない

お母さんの選択肢は

          ‘捨てる’


      ザァァァアァッ

卦「・・・ごめん。ゴメンね
   最後に・・・名前を付けてあげる



       幸太



   幸せになれるように。・・・いい人に拾われて

     いい家庭で過ごせよ・・・」

涙があふれた
自分の手で自分の弟を捨てた

これほど悲しいことはなかった


母「ゴメンね卦尹・・」
卦「・・・ううん。苦しいのは母さんだからw」
母「卦尹・・」

また会おう
幸太—
約束しよう
また次に会うときは
ずっと一緒にいると・・・—

—————————————————・・・・・・

卦「・・・」

あれから何年経ったのだろう
まぁ
小さい頃の話だ
そんな約束関係ない
お前とずっと一緒にいてくれるのは由尹だ











              地獄でずっとな