二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -日と月- ( No.219 )
日時: 2012/05/11 20:00
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

        第七十七夜  -大罪-

火星said


火「・・・もやし」
ア「アレンです!」
火「先行ってろ」
金「太陽様は私らに任せて」
木「お前はイノセンスに専念しろ」
ア「・・・はい」
バ「まったく・・・何かあったらすぐに呼ぶんだぞ」

速く行けよ

  バタンッ

由「・・・」
金「太陽様。お話とは?」

金がいつも以上に
優しく話しかける

由「ノア・・・が・・・・・・お兄ちゃん・・は・・・・しん・・・だって・・・・・」
全「!?」

・・・

木「まじですか?!」
金「なっ・・・」
火「・・・だから、月の身に付けてたネックレスつけてんすね」
由「・・・・・・話は・・・それだけ・・アレンのお手伝い・・・おね・・・っがい・・・」

・・・

金「んじゃ!火置いていくんで!」
木「何かあったら火星さんに言ってくださいねぇい」
火「・・・お前r—」

    バタン

扉の奥から聞こえる
アイツらの笑い声

火・由「・・・」

ただ何も話すことなく
部屋では沈黙が続いた

いつの間にか太陽様は眠っていて
いつの間にか

               太陽様と手をつないでいた

火「・・・」

暖かい、温もりのある手
心地よくて
初代太陽様を思い出す
                  優しかった太陽様を・・・———

こうして見ると
普通の人と変わらない
とても可愛い女の子だ

ハッ
   何考えてんだ


・・・でも

自分の大将を守れなかった
俺があの時離れたから
太陽様はこんな目にあってしまった

自分のせいで
自分の力不足で

火「クソ・・・ッ」

もう
失わないと決めたのに
守り抜くと決めたのに
なんで・・・

なんで太陽様がこんな目にあわなきゃいけないんだ!

大罪を犯したのはオレだ
俺が裁かれるべきなのに
なんで
なんで何もしてない
人を明るく照らしてる
世界を守ってる太陽様が

火「なんで・・・っ」

涙があふれた
先代太陽様が死んだ以来な気がする

二代目太陽様に教えてもらった

             ''男は泣くな''

と。
でも俺は・・・

泣かないことなんて出来やしない
弱虫なのだから

         スッ

誰かが涙を拭いてくれた
こんな事をしてくれる人は
言うまでもない
太陽様しかいないから

由「いつも・・守ってく・・・れて・・・・・・ありが・・・と・・・・・」

その太陽様の笑顔が
俺にとっての''たった一つの希望''だ

話すのに疲れたのか
太陽様はまた眠りについた

          ガタッ

火「!?」

部屋の窓から入ってきたのは——