二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man -日と月- ( No.231 )
- 日時: 2012/05/11 20:03
- 名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)
第八十一夜 -さまよい-
アレンsaid
ハァ・・・・
ハア・・・・ッ
フォ「・・・」
ア「ハァ・・ハァ・・・・」
今は・・・みんなの事を考えるんだ
リナリーやラビ・・・みんな・・・
!!
アレンの頭に突如
由尹の笑顔がよぎった
・・・っ
大丈夫だ・・・
由尹ならきっと・・・
''このままドナーが見つからなければ
澤羅は一週間経たない内に行ってしまう''
・・・駄目だ!
今は自分の事に・・・
フォ「まだ気にしてんのかよ?あのエクソシストのこと」
ア「え・・・」
フォ「ちゃんと集中しろよ!そんなんじゃいつまでたってm—」
ア「・・・わかってますよ」
無理に笑顔を作ってみた
でも
由尹の笑顔が
由尹の優しい声が
由尹の温かい瞳が
どうしても頭から離れない・・・
フォ「休憩時間を延ばしてやる」
ア「・・・え?」
フォ「アイツに会ってこいって言ってんだよ!!」
・・・
ア「ありがとうございます・・・フォー」
フォ「・・・」
ガチャ
ア「!火・・・」
火「・・・タイミングがよかったな。太陽様も今起きた」
そういって火は
ボクに気を使ってくれたのか
席を外してくれた
ア「・・・由尹」
由「ア・・・・・・・レン・・・・・・」
由尹の体と声は
この前より細くなっていた
ア「・・・ぼく・・・・・・」
由「ごめん・・・」
ボクが黙っていると
由尹が誤ってきた
ア「・・・え?」
由「守れ・・・・なくて・・・・・・・ごめ・・・・なさい・・・」
涙が込み上げてきた
苦しい
悲しい
由尹は何も悪くないのに
謝るべきなのは
ボクの方なのに・・・
ア「ボクも・・・・ごめんなさい。由尹」
二人の瞳から
同時に涙という絆がこぼれ落ちた
由「・・・アレ・・・ン・・・・・・」
ア「?」
由「おにい・・・・ちゃんを・・・・・・助けて・・・・・・・・・」
!!
そうだ
ボクは何で傷つかなかったんだ
由尹はボクより悲しい思いをしてるのに
ボクは・・・・っ
由「・・・・・・」
ス———ッ
ピ ピ ピ ピ ピ ピ ピ ピ......
ア「ゆi—」
ピ———————————・・・・
・・・?
機械の音から続くのは
いつもの途切れた音とは違う
ずっと鳴り響く
途切れることのない
アレンを嘲笑うかのように
鳴り響いている
ア「由尹・・・・?」
返事は返ってこない
機械の画面にでているのは
''0''という数字と
まっすぐにひかれた緑色の線
ア「い・・・・由尹!!!!!!!!」