二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -日と月- ( No.309 )
日時: 2012/06/11 18:32
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

        第百二夜  -別れの序章-

由尹said



 やっと夢が終わり、懐かしい白黒の世界。

由「お兄ちゃん・・・」
卦「お兄ちゃんじゃねーよ。俺らはあかの他人なんだから」
由「違う!!それに私・・・太陽だよ・・・?」
卦「違う。覚醒したときお前が光ったのは、由尹が小さな結晶の中で急に刺激を与えられたせいで
    適合者・・・と言ったらおかしいが、お前までダメージを受けただけだ」

そん・・・な・・・・

卦「振り返ってみろ。お前が太陽の力を使った事があるか?コロナは、由尹が自分が帰る身体を守るために
   由尹が必死で今、太陽の力をお前に宿しているだけだ。これ以上それを続けたら、由尹はもたない」
由「でも・・・でも!!」
卦「教団に行ってから俺は・・・由尹自信が見えるようになった」
由「え?」

私自信・・・?
いや・・・私じゃないのか・・・
由尹・・・なのか・・・

由「どう言う意味・・・?」
卦「由尹の魂が、イノセンスから出て来たんだ。お前も・・・一度は話したことあったはずだ」
由「あ・・・」

中国の時と・・・アジア支部のあの時の人・・・?

卦「だからお前には消えてもらう。俺と一緒に」
由「・・・え?」
卦「相手と相手の魂を入れ替える材料は、月の力、REBARSと・・・月の命だ」
由「意味が・・・」
卦「つまり・・・自分を生贄にするんだよ。心臓は麻痺して、いずれ死ぬ」
由「・・・・・・・・・」
卦「?」

それほど・・・お兄ちゃんは・・・・

由「自分の命を犠牲にするほど、由尹・・・私の適合者は、最高に優しい人なんだねwww」

心の底からの、本当の笑顔
私は・・・イノセンスなるんだ
違う・・・もどるんだね
ありがとう。みんな
ありがとう・・・卦尹

卦「始めるぞ」
由「・・・うんww」

抵抗なんてしたら
余計卦尹が傷つくよね
早く・・・大事な妹を、みたいはず
あ・・・卦尹は死ぬのか・・・
会えるのかな。最後に・・・

      大好きな妹に

卦「———————————」

聞き取れなかったけど、卦尹は何かを呟いた
私とイノセンスが光り、意識が失われていく
さようなら・・・

由「さよ・・・・な・・・ら゛・・・・ガ・・ぃ・・・」
卦「・・・じゃあな。イノセンス。由尹をよろしく頼むぜ」

最後に・・・幸太とアレン達を見た。泣きながらこっちを見ている
私は由尹じゃないのに。こんなに愛してくれている
イノセンスとしてじゃなく・・・''生きている人''として
みんなの心の中に・・・。


私の意思は、みんなの心の中で居続ける
例え本当の由尹ちゃんが来たとしても
きっと・・・みんなは覚えていてくれる筈
私はそう・・・信じています