二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -日と月- ( No.311 )
日時: 2012/06/11 18:54
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

        第百三夜  -失う事の辛さ-

由尹said



                パチッ

ううん・・・まだ視界がボヤける
確か私・・・声がして・・・

!?身体が・・・戻ってる!

由「えっと・・・あ」
卦「由尹」

お兄ちゃんが微笑んでくる
笛の中から見ていた兄の笑顔より
生で見た笑顔の方が、より温もりを感じた

由「ただいまww」
卦「・・・おか・・え・・・・・」
由「おにい・・・ちゃん・・・?お兄ちゃん!」

苦しんでいるお兄ちゃんが目に入った
そうだ・・・心臓麻痺・・・お兄ちゃんは・・・

      ガタッ

全「!!」
幸「出れた・・・」
ア「卦尹!!」
リ「由尹・・・卦尹!」

みんな、お兄ちゃんの箱から出ることができた
たぶん・・・お兄ちゃんのノアが・・・

卦「由尹。来い」
由「・・・うん・・・・・・」

お兄ちゃんが手招きして、私の心臓部に手をあてる
数秒後。何かが体内に戻ってきた気がした。
そう・・・''心臓''が戻ってきた

お兄ちゃんは、自分の傷を相手に移植出来る
それと同様で、自分の物を相手に移植したんだ

由「お兄ちゃん・・・?戻して!!これじゃお兄ちゃん—」
卦「俺はどの道死ぬわ・・・お前は長い間いきんだ」
幸「ザケンなよお前!」

幸太が話に割り込んできた
アレン達は黙ってるのになぁ・・・w

由「やだ・・・そんなの・・・コロナw—」
卦「駄目・・・d—」

お兄ちゃんは倒れた。もう・・・目を開けることがない気がした
お兄ちゃんの肌は冷たくなっていく。嫌だ・・・

由「嫌だあああああああああああああああああああああああああ!!」

自分自身が炎に包まれ、急に
水星・金星・地球が出てくる

由「みんな・・・?」
水「・・・きましたね」
金「やっと死ぬ時来たわ〜」
由「え・・・?意味が・・・」
金「意味は・・・火星が知ってる」
地「後で聞いて下せえw」

みんな・・・笑ってる
え?待ってよ・・・意味がわかんない

    ブシュッ

由「水星・・・?何してんの!?」

水星を見ると、自分の心臓をとっていた
何やってるの?ねぇ・・・ねぇ!!

水「金」

水星の心臓を、金がお兄ちゃんの腹部に入れた

由「待ってよ・・・金星!そんな事したら水星が・・・」
地「俺らは今死ぬんっすよ。太陽様に命捧げて」
由「え・・・?意味わかんないよ!!」
地「ま・・・火に聞いてください。」

3人が段々、光りのように白く・・・薄くなっていく

水「今まで・・・・」
金「ありがとうございましたw太陽様」
地「後の3人を・・・」

話の途中で、3人の光りは私の体内に入っていった

由「3人がいない・・・待ってよ・・・・・意味わかんないよおぉおおお!!」
ア「由尹・・・」
リ「どうなってるの・・・?」
ラ「意味・・・わかんねーさ・・・」
幸「アレン、ラビ、リナリー、人間。先に進んでろ。俺と由尹はここに残る」
ア「・・・え!?何言って—」

お兄ちゃん・・・・水星・・・金星・・・・地球・・・
こぼれ落ちる涙は
私の目の前で水溜まりとなった

ア「・・・わかりました」

アレン達の背中はドアの中へと吸い込まれていった