二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 【幻想で響くシャンソンは】 東方project ( No.47 )
- 日時: 2012/05/19 18:43
- 名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: b5YHse7e)
『稲妻日記』
2nd Diary
朝。
眼を開けるのが苦しいほど、眩し過ぎる朝だ。
「んー……。」
カレンダーを見ると、今日からしばらく、木枯らし荘の皆がいないらしい。
きっと、サッカーのために何処かに行っているのだろう。
まぁ、そっちの方が気楽でいいけどね。
俺は、制服にすぐさま着替えて携帯を確認した。
「…あれ?」
4月18日 6時55分
≪木枯らし荘にて≫
通り魔犯のニュースが流れる。
場所は、雷門中学校に行くときのいつもの道だ。
「…あれ?何で今日の日付で日記が打ってあるんだ…?」
…まぁ、きっと間違って打ったのだろう。
そう思った時だった。
『えー、今日のニュースです。
…丁目の道路で、通り魔が現れたそうです。』
「えっ……」
慌てて、日記を見た。
ニュースの場所は、日記の通りのいつも使う道だった。
「…気のせいだよな。」
ぴろんっ
4月18日 7時00分
≪木枯らし荘にて≫
秋ネエの置手紙をテーブルで見つける。
内容は、いつまでに帰ってくるか、朝ごはんの事だった。
「テーブル…?」
テーブルの方に目をやると、確かにそこには置手紙があった。
内容も、日記の通りだ。
「な、なんだよこれ!?」
ぴろんっ
4月18日 10時45分
≪雷門中学校にて≫
数学の授業で、抜き打ちテストがあった。
内容は、「方程式」だ。
(1)X=7 (2)X=−3 (3)X=…
メールには、テストの内容、答えがビッチリと書かれていた。
「テスト……?」
≪10時45分≫
おかしい。
明らかにおかしい。
本当にテストがあり、答えも一緒。
どういうことだ?
4月18日 11時55分
≪雷門中学校にて≫
また、白竜が嫌味を言ってくる。
「おい、松風。テストはどうだった?
俺か?俺はいつだって究極さ!」
「いつも通り。
白竜にはかなわないよ。」
「……なんか、調子が狂うな。」
ぴろんっ
ぴろんっ
ぴろんっ
5分ごとに、日記が追加される。
どういう事だ?
≪16時25分≫
「おい、デウス…この日記の事なんだけど…。」
「ん?あぁ、松風か。」
デウスは、いつものように大きな座椅子に座って、俺の方をまじまじと見つめる。
「それは未来日記。
お前が未来に書くであろう日記が書かれたものだ。」
「未来…日記?」
「ああ、しかしデメリットももちろんある。
それは、いわばお前の未来…
その携帯を壊されれば、
死ぬのだ。」