二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 【幻想で響くシャンソンは】 東方project ( No.55 )
日時: 2012/06/30 19:42
名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: Ad3Viu3K)

『東方幻奏夢』














——世界の常識。


「この日常は、あらゆる奇跡の連続でできているの。」


——幻想郷の常識。


「早苗、どうだい?幻想郷に来ない?」


——全ては、消えゆくもの。


「この幻想郷では、常識にとらわれてはいけないのですね!」









——ただただ、己だけを信じて。
















「神奈子さま、諏訪子さま!
 ただ今戻りましたよ!」

「…早苗。」


— 土着神の頂点 洩矢 諏訪子 —


早苗が守矢神社に戻ると、神奈子と諏訪子の姿が見えた。

いつもの風景、

いつものやり取り、

いつもの仕事。


そんな日々が、ずっと続くと思っていた。



けれど、その夢は、早苗に牙をむいた。






「なぁ、早苗…」

「なんですか?そんな深刻そうな顔して!」


早苗は分っていた。


「話したい事が、あるんだ。」

「…え?」


この話し合いは、いつもの他愛もない会話じゃない事を。


「どうしたんですか…?
 一体、何が…あったんでしょうか?」


けれど、どうして——。
















「早苗、私たちはもうじき消える。」



「早苗は、外の世界へ行きなさい。」











——人間は、わかろうとしないのか。






















「…色々、幻想郷は大変な事になっていますね。」

— 聖徳道士 豊聡耳神子 —


「そうですね…、我々はどういたします?」

— 古代日本の尸解仙 物部布都 —


「もう、幻想の住人になった…、外の世界に、行く必要は、ない。」

— 神の末裔の亡霊 蘇我屠自古—


「…そのとおりですね。
 私たちは、忘れ去られた…、
 ですから、はじめましょう!!」


そう言って、三人は幻想郷へと向かった。




「最高の、ハッピーエンドで終わらせてあげます!」