二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 【幻想で響くシャンソンは】 東方project ( No.56 )
日時: 2012/07/07 11:08
名前: ドロップ ◆8WWubVa7iM (ID: ak9ikTR3)

七夕短編















「短冊に願い事を書けば願いがかなうって、
 馬鹿らしいわよねぇ?」



カッ、カッ、と歩く音だけが響く。


辺りは真っ暗。


周りからは、不気味な腐臭が漂っている。




「貴方達には、願いはあるかしら?」


少女…華夜菜と言う少女が、牢屋の檻に手を掛ける。



「ぁ……ッ、が…」


「あらあら、せっかくの七夕なのよ?
 喘ぎ声じゃなくて、笑ってみなさいよ…」



そう言って彼女は、牢屋の鍵を開け、3人の少年のうちの一人の手を撮った。



「ス、スミマセン…謝るから、許して下さい!」

「なぁんだ、喘ぎ声以外も出せるんじゃない。
 ご褒美をあげるわ。」



そう言って彼女は、彼の爪と指の間に釘を差し込んだ。




「っぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「元気そうねぇ、楽しそうねぇ。」



彼の眼からは涙がこぼれ、のたうちまわっている。



「…さぁ、貴方達二人にもご褒美をあげるわ。
 なんたって、チーム王牙の3TOPは、実験に最適なんですもの。」


そう、檻に入っている3人は、王牙の3TOP。

バタップ・スリ—ド、エスカ・バメル、ミストレ—ネ・カルスだ。




「貴方達3人って、本当に運動神経がいいわよねぇ。
 一体、どんな体になっているのかしら。
 脊髄は一体、どんな作りになっているのかしら?
 気になるわ、気になるわよねぇ。」



彼女の手には、注射器が握られてた。



「ひッ…!」


「貴方達に願いはある?
 今日は七夕よ?何か言ってごらんなさい?」




「…けて、た、すけて…おねがい、します…
 なんでも、しますから…!」


「助けてほしい…それが、貴方達の願いね?」



彼女は、ほほ笑んだ。






































「自分たちのことしか頭にない、織姫と彦星が

 そんな願い、聞いてくれるわけないじゃない。」










そういった彼女の顔には、笑顔の奥に、憎しみが混ざっていた。












  ≪ 織姫と彦星は、一年に一度だけで会えるの。

         だから七夕の時の織姫と彦星は、自分の幸福しか頭にないのよ。 ≫