二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Story 『遊戯』ターン ( No.23 )
日時: 2012/05/12 22:50
名前: 永夢 雪華 (ID: 7G9M03h3)

(4)来訪者有り、

















「・・・やっぱり反論できないんだね。君、それでも代替?」



うずくまる神童に浴びせかけられる侮辱の言葉は尽きない。
白いドレスの所々を紅く染めた少女には、もう慈悲なんていう甘い考えは微塵も無いのだ。
よろけながらも愚か者は立ち上がる。

  これは遊戯。
  これは君とわたしの遊戯。
  君がわたしを思イ出してくれるまで、許シテくれるマで、待ツカラサ———。



「『紅き霊槍』は真実を肯定する魔法。そして、それに対抗するのが真実の隙間を縫う『碧き冥銃』。
 君が操るのは冥銃なんだよ、探偵が魔女幻想を打ち破るための武器だよ?
 そんな覚悟で務まると思うなアァァァァァァァァァ!!!!!!」



アイレの槍をなんとか受け止める神童。
時間稼ぎにも限りがある。
それは間近に迫ってきていた。
なにぶん公平な遊戯ではないため、彼には体力的にも精神的にも不利、劣っているのだ。

そんな彼のもとへ到着したのは、救世主ならぬ“航海者”。
———魔女にしては計算どおりの来訪者。






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「おまたせ———永遠の魔女さん?」





この世界の結界を壊し盛大な硝子が割れる音と共に飛び込んできた“航海者”は、驚きを隠せない少年と、彼曰く“魔女”に向かってニヤッと笑ったのだった。





  (さあ、茶髪に赤い瞳の少年の正体は?)