PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Legend 『物語』ターン ( No.37 )
- 日時: 2012/03/31 23:21
- 名前: 舞雪 (ID: 4JlqZbWs)
- 参照: 駄文駄文駄文・・・っ!! ああ嫌だ。
(7)事の顛末は神にしか知りえない
「おまえなんかが如何して聖帝さまのお気に入りなのか、わたしには理解できないっ!!」
腕が重いと少女は嘆き。
腕が痛いと少女は泣いた。
麗らかな晴天、お日さまがぽかぽかと照らす休日。
小鳥のさえずりが無人の村に響く。
そんななか、庭に放り出されたテーブルで紙切れやらノートやらを巻き込んで突っ伏している輩あり。
彼の口から発せられるのは物騒な熟語ばかりで、
「二人死亡、一人行方不明・・・いったい神さまってもんはなんで人の命の価値まで決めるんだろう?」
どうやらそれらは誰かに伝えるための言葉ではなく、あくまでも自分を納得されるための独り言だったようだが。
(自分をわからない少女の独り芝居)
お日さまの陽気に大きな欠伸と伸びをする円堂守。
一陣の風が頬を撫でてゆき、彼の座る木でできた椅子がキイとあまり気持ちよくはない音を発てる。
「ん、」
拍子に足でテーブルを勢い良く蹴ってしまい、
「———ちくしょう!!」
転げ落ちるペン、舞い飛ぶ書類。
最近なんだか運が悪い、そんなことを考えながら瞬時に手を伸ばすが、そんなに簡単にゆくわけもなく。
「落としましたよ?」
ふいに姿を現した少女は彼の大人げない行動にくすりと嗤った。
PR