二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.149 )
日時: 2012/05/20 20:38
名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
参照: 来週から午前授業!!ひゃっほう!!((

第33話「父との再会」


〜通路〜

一哉「…はい。戻ったら、すぐ入院の手続きをします。…我儘を言ってすみませんでした、先生。」

一之瀬が電話を終えてベンチに戻ろうとした時、後ろから足音が聞こえた。振り返ると、ここが心配そうな表情で立っていた。

一哉「…ここ…、」
ここ「…手術、受けるの?」
一哉「…聞いたのか?」
ここ「…ううん、何となく気付いた。」
一哉「そっか…。君にもラティアの勘の鋭さがうつっちゃったのかな。」
ここ「…そうかもね。」

2人は苦笑気味に笑い合う。そこへ、ラティアと秋がやってきた。

ここ「2人は…、一哉の手術のこと、知ってたの?」

ここがそう訊くと、2人は頷く。

秋「教えなくてごめんね。その…、」
ここ「…良いよ。離婚のこと、聞いたんでしょ?そのことで私がショック受けてて…、一哉の手術のこと聞いたら、もっとショックを受けるから教えなかったんだよね?」
秋「うん…。」
ここ「…気を使わせてごめんね。私は大丈夫だから。」
ラティア「…で、大丈夫なの?こうしている間にも、手術の成功率は下がっているんでしょう?」
一哉「…、」
円堂「どういうことだ?一之瀬?」
一哉「円堂!」
ラティア「…話してあげたら?」
一哉「ああ…。」

一之瀬は円堂に訳を話した。

円堂「二度と…、サッカーができなくなるかもしれないなんて…!!嘘だろ?」
一哉「嘘じゃない。君と…、君達と戦うこの試合が…、」
円堂「…最後なのか?一之瀬…、今日のお前のプレー…、その覚悟があったからなのか?」
一哉「ああ。俺はこの試合に全てを懸けている。チームを決勝へ行かせるために。」
円堂「…!!…分かった。遠慮はしないぞ!」
一哉「円堂なら、そう言ってくれると思っていた。」
ここ「…!!」

その時、ふと横を見たここは目を見開いた。

ラティア「…ここ?」
ここ「…ごめん。戻ってて。後半が始まるまでには戻るから。」

ここはそういうと走っていった。

ここ「…久しぶり、お父さん。」

自販機の前に立っている男性に向かって声をかけるここ。振り向いた男性は、目を見開いていた。

弾「お前…、ここ…、なのか…?!」
ここ「…うん。」
弾「どうしてここに…、」
ここ「…イナズマジャパンのマネージャーだから。…お父さんは?」
弾「…息子とサッカー観戦にな。」
ここ「…やっぱり、お父さんも自分の家庭持ってるんだ。」
弾「…聞いたのか。」
ここ「…うん。お母さんに偶然会って…、…離婚したって話も聞いた。」
弾「そうか…。ここ、お前には辛い思いばかりさせてしまって本当にすまないと思っている…。」
ここ「…別に辛くなんかないわ。だって世界のクラリス家よ?美味しい料理は食べられるし、部屋だって広いし、色んな国に行けるし…、皆も凄く優しくて至れり尽くせりよ。今さら庶民の生活に戻れるわけないじゃない。」

ここはそういうと、ベンチに戻っていった。

ラティア「…ここの馬鹿。あんなに強がって…、」
秋「ここちゃん、本当は凄く辛いはずなのに…、」
円堂「ここも家庭の問題で色々と悩んでいたのか…。」
ラティア「全く…、ここも一哉も無茶し過ぎなのよ。」

ラティアは呆れたように溜息を吐く。そして、皆は其々のベンチに戻っていった。




***
姫佳「この回めっちゃ暗いよ。めっちゃシリアスだよ。」
ラティア「本当ね…;;」
姫佳「でも、イタリア戦とかの方がもっとシリアスになるかも。」
ラティア「なんていうか…、オリキャラの過去が暗過ぎるのよね…。」
姫佳「うん。特に双子姫はね。中学校に入学したばかりなのに両親失って、影山が義理の父親で…、自分でもたまに訳分からなくなる;」
ラティア「(呆)」
姫佳「次回から後半戦です!!また所々違うと思います!!」