二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 海の悪魔姫と太陽の天使姫 ( No.218 )
- 日時: 2012/05/21 16:20
- 名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: L9PtbysF)
- 参照: 高校の制服がまだ来ねえぇぇ((ry
第46話「ラティアの涙」
イタリアエリアのバス停に着いた途端、ここは猛ダッシュでバスを降り、駆けだした。時刻は午前6時。
ここ(早く…、早く知らせなきゃ!!)
オルフェウスの宿舎に着き、ここは息切れをしながら必死に扉を叩く。しばらくして、扉が開いた。
フィディオ「…ここ?こんな朝早くにどうしtここ「フィディオ!!大変なの!!ラティアが…、ラティアがいなくなっちゃったの!!」
ここはフィディオの言葉を遮り、そう叫んだ。先程まで眠そうにしていたフィディオも、一瞬で目が覚めた。
フィディオ「!?どうしてそんなことに…?!」
ここ「?!ニュース見てないの?!」
フィディオ「あ、ああ…。さっき起きtここ「おじゃまします!!」
ここはオルフェウスの宿舎に入っていった。フィディオも慌てて後を追う。
ロビーに入り、ここはTVをつけた。
アナウンサー『本日、イタリア代表チームオルフェウスの監督であるミスターK氏が、事故により亡くなりました。ミスターKこと影山零冶氏は、元帝国学園サッカー部の監督で…、』
フィディオ「ミスターKが…、亡くなった…?!」
ここ「私も…、さっき知ったの、」
ここは涙を拭いながらそういった。
ここ「ラティア…、いつも私達と一緒にご飯を作ってくれるの。それで…、今日も5時半に起きてくると思ってたんだけど、起きてこなくて…、昨日色々あったから、疲れてるって思ってたの…。でも、皆が起きてきてもラティアだけこなくて…、心配になって様子を見に行ったの。そしたら…、」
フィディオ「…いなくなっていたのか…、」
ここは小さく頷く。
ここ「ロビンさんにも、マークにも電話したわ。でも…、来てないって…、」
フィディオ「別荘にもユニコーンの宿舎にもいない…。…ということは…、」
ここ「心当たりがあるの?」
フィディオ「何となくだけど…、」
ここ「じゃあ、そこに行こうよ!!」
フィディオ「ここはイナズマジャパンの宿舎に戻るんだ。ラティアが帰ってくるかもしれないから。」
ここ「うん…。分かった…。」
フィディオは宿舎をとび出した。
フィディオ「…やっぱりここにいた。」
フィディオはそう呟いた後、階段を下りていった。そこは、潮風が気持ちいい海だった。
フィディオ「…ラティア。」
フィディオが名前を呼ぶと、ラティアはゆっくり振り返る。ラティアは膝の位置まで海の中に入っており、薄い水色のキャミワンピ1枚だけだった。
フィディオ「…風邪ひくよ?こっちにおいで。」
ラティアは首を横に振る。手には青いオルゴール。これはルシェと色違いだ。
ラティア「…私、本当に最低な人間ね。」
ラティアは悲しそうに微笑む。
ラティア「私は…、もう1人のお父様を深く傷つけた…。深く傷つけた分、沢山謝らなきゃいけないのに…、謝れなかった…。私が悪いのに…、」
ラティアはオルゴールを持つ手に、ギュッと力を込める。
ラティア「…私、本当に心が無い人間なのかしら。」
フィディオ「えっ?」
ラティア「だって、自分の義理父が死んだのに泣かないのよ?…まぁ、実の両親が死んだ時でも泣かなかったんだから当然よね。…ティアラは今頃、マークの所で大泣きして暴れてるのかしら。あの子、一度暴れたら手がつけられないのよね。後でマークに電話して、壊れた物弁償しなきゃ。」
「こんなに大変なんだから、泣く暇なんてないわよね〜。」とラティアは笑いながら言った。
フィディオ「…ラティア。」
ラティア「何?」
フィディオ「泣きたいなら泣きなよ…、」
ラティア「…えっ?」
フィディオ「泣きたいなら泣いてもいいんだ!!君は心が無い人間なんじゃない!!ちゃんと痛みを感じる心を持っている優しい女の子だ!!」
ラティア「私のこと何も知らないくせに、そんなこと言わないで!!」
ラティアは思わず叫んだ。
ラティア「私の過去を知っているからって…、もう1人のお父様の力を引きだしたからっていい気にならないで!!私だって…、私だって、本当は泣きたかった!!お父様やお母様が死んで、悲しくないわけがないじゃない!!でも…、周りの大人達が『これからは、ラティア様が世界を引っぱっていくんですよ』とか『ラティア様なら1人でもやっていけます』とかふざけたこと言うから…!!私だって、好きで大人の世界に入ったわけじゃないのに!!私だって本当は泣きたかったのに!!周りの大人達が…、勝手に決め付けたから…!!」
ラティアはオルゴールを抱え、その場にしゃがみこみ、泣きだした。ラティアの髪、海の中へ浸かる。それは、ラティアが初めて人に見せた「悲しみの涙」だった。その後、ラティアはフィディオの腕の中で、延々と泣き続けた。
まるで、4年間の思いを全て吐き出すかのように———
***
姫佳「えっと…、泣けますか?」
全「「「いいえ。」」」
姫佳「Σ即答ですか?!」
ラティア「あら、私は事実を述べたまでよ。」
姫佳「だって、シリアスって難しいんだもん!!読むのは好きなんだけど、自分で書くのは苦手なんd((蹴byラティア」
ここ「Σ復活早っ!!」
フィディオ「本編はまだ復活してないんだけど…^^;」
ラティア「本編と後書きは別だからいいのよ。」←